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プロ野球

【谷繁元信のパ・リーグ順位予想】ソフトバンクは「真の日本一」奪還へ燃えているはず。積極補強のロッテは投打の柱不在が不安材料

谷繁元信

2020.03.21

楽天からFAで加入し、開幕投手に指名された美馬。だが、ここにロッテの選手層の薄さが表れていると谷繁氏は指摘する。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

楽天からFAで加入し、開幕投手に指名された美馬。だが、ここにロッテの選手層の薄さが表れていると谷繁氏は指摘する。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 3月20日に予定されていたプロ野球の開幕が、新型コロナウイルスの影響で4月10日以降へ延期された。現時点で再開の見通しは示されていないが、過去に例を見ない変則的なスケジュールになるのは間違いないだろう。そんな過酷なシーズンを、野球解説者たちはどう見ているのか。横浜、中日で捕手として27年間にわたって活躍し、プロ野球記録の3021試合に出場した谷繁元信氏に、今季の順位を予想してもらった。

【谷繁氏のパ・リーグ順位予想】
1位 ソフトバンク
2位 楽天
3位 西武
4位 オリックス
5位 日本ハム
6位 ロッテ


 ソフトバンクは選手の層も厚いし、勝つ方法を選手が分かり始めている。分かってると言った方がいいのかな。そうでなきゃ、日本シリーズ3連覇なんかできないから。2年連続2位の悔しさもあるだろうし。そこは目を見開くんじゃないかと。

 自分も経験ありますけど、やっぱりシーズン2位からの日本一っていうのはちょっと違うんです。リーグ優勝して、クライマックスシリーズも全部勝って、日本シリーズも勝つっていう「真の日本一」とはね。本来はそれが最終目標ですから。そういう意味では、選手たちもどこか2年連続で引っかかるものがあると思うんですね。
 
 2位は楽天。ある程度、補強がきちんとできている感じですよね。今のところ。選手の層を考えるとだいぶ上がった気がするし。あとは抑えを誰がやるかで課題があるんだろうけど。松井裕樹が先発になったからね。あまりうまく回らないんじゃないかと思います。パワーピッチャーで、すべて全力で投げて抑えていくスタイルのピッチャーが、先発になってスタミナを考えながら7割、8割で投げていって、ポイントで力を入れてとなった時にフォームを崩したりしないかとか。スタミナの問題もあるだろうし。今年一年というのは、なかなかうまく回らないような気もします。

 西武は秋山翔吾(シンシナティ・レッズ)の抜けた穴は大きいですよ。前の年に浅村栄斗(現楽天)も抜けて、それも大きいかなと思ったけど、あまり感じさせない攻撃力があった。でも、秋山の場合は守りも相当プラスがあったから、そこの穴が大きいんじゃないかと思います。投手陣もまだ不安がありますからね。
 

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