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MLB

「第二の故郷と一体になりたい」閉塞感に覆われたアメリカを感動させたメジャーリーガーの心温まるエピソード

2020.03.24

メジャー1年目でルーキー新記録の53本塁打を放ったアロンゾ。明るい性格でも人気を集めている。(C)Getty Images

メジャー1年目でルーキー新記録の53本塁打を放ったアロンゾ。明るい性格でも人気を集めている。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスの大流行で開幕延期に追い込まれたMLB。誰も不安な日々を送る中、メジャーリーガーたちの心温まるエピソードが人々の癒しとなっている。

 MLB.comの記事によると、ピッツバーグ・パイレーツの選手たちは本拠地PNCパークの近くにあるピザ店に400枚以上のピザとパスタを注文し、それを地元の病院にデリバリーして医師やスタッフの昼食となるように手配した。客足が減って経営難に苦しむローカルビジネスを援助するとともに、最前線でウイルスと戦う医療スタッフの労をねぎらうという、まさに一石二鳥だ。

 記事では、選手会長を務めるジェイムソン・タイオンの「僕たちは今、ピッツバーグにはいないし、ファンの前で試合をする機会もない。でも、第二の故郷と言ってもいい街と一体になりたいんだ」というコメントも紹介されている。パイレーツの選手たちは今後もこのような援助活動を続けるつもりだという。
 
 先日は、昨年の新人王ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)と、82歳の老女との心温まる交流も話題になった。キャスリーン・シーリグは1960年代からメッツを応援し続けている熱狂的なファン。常にメッツのウェアを身にまとい、ネイルは毎日メッツのチームカラーの青とオレンジというほどの入れ込みようだが、最近になってがんで余命数週間との宣告を受けた。そこへ来て追い打ちのように開幕延期のニュースを受け、キャスリーンはいたく落胆していた。

 それを知ったアロンゾはビデオメッセージを送って激励。「メッツのゲームがない人生はいつもと違う。このコロナウイルスの問題が早く片付いて、試合ができることを望んでいます。これまでずっと応援してくれてありがとうございます。レッツ・ゴー、メッツ!」。また、ルイス・ロハス監督は直接、電話をかけてキャスリーンと会話した。

 憧れの存在からのサプライズに、キャスリーンは感激の涙を流しながら「これが私にとってどんなに素晴らしいことか、想像もつかないでしょう。私があなたたちをどんなに愛しているか、想像もつかないでしょう」と語った。

 試合が行われない今、メジャーリーガーは100マイルの剛速球を投げることも、特大ホームランをかっ飛ばすこともできない。それでも、彼らは人々の心の拠り所になることができる。

構成●スラッガー編集部

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