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巨人・パーラも参加のナショナルズ世界一振り返りイベント開催!選手たちの痛烈な皮肉合戦に「面白いショーだった」

2020.04.17

ソトの貴重なタイムリーは「バケツ叩き」のおかげだった!? (C)Getty Images

 新型コロナウイルス感染拡大により開幕延期となっているメジャーリーグ。そこで、昨年世界一となったワシントン・ナショナルズは、こんな時ならではのイベントを開催し、選手たちの"楽しむ姿"が話題を呼んでいる。

 現地15日の夜、ナショナルズは優勝メンバー15人以上がビデオ会議アプリ『Zoom』を使用し、ヒューストン・アストロズとの2019年ワールドシリーズ第7戦を同時視聴する企画を実施。大黒柱であるマックス・シャーザーや若き主砲ホアン・ソト、マイク・リゾーGMやデーブ・マルティネス監督のほか、オフに他球団に移籍したブライアン・ドージャー(現サンディエゴ・パドレス)、さらに巨人へ加入したヘラルド・パーラも加わった(日本では早朝のためパーラはとても眠そうにしていた)。

 発起人はライアン・ジマーマンだ。ジマーマンは自らコロナウイルス基金のチャリティ団体を立ち上げており、この企画を通して視聴者に寄付を募る目的があった。

 さてイベントのほうでは、選手たちがくつろぎムード全開で「素」の姿を披露した。例えば、ジマーマンは5回にゲリット・コールがブルペンで投球練習している映像が出ると、「お、ヤンキースのために準備しているぞ」と一言。これは、最終戦にもかかわらず、アストロズがコールを起用せずに負けたことと、コールがオフにFAとなって超大型契約でヤンキースに移籍したことを皮肉っている。
 
 場が一番盛り上がったのは8回表、ナショナルズが3対2でリードし、2死二塁の場面でソトに打席が回った時だ。実際の試合では、ソトが97マイルの速球をライト前に運ぶ貴重なタイムリーを放っていて、当然選手たちも分かっている。

 すると、ドージャーはタイムリーの直前、おもむろにバケツと棒を取り出し、「何が来るか分かったぞ! 速球だ速球」と言いながらバケツをバンバン叩き始める。オフに発覚したアストロズのサイン盗みの伝達方法を"模倣"したアクションとあって、ナショナルズの面々も堪えられずに笑いの渦が巻き起こった。

 そして最後に、優勝トロフィーが渡されたシーンでは、抑えのショーン・ドゥーリトルが「おい見ろよ! 金属の塊だぞ」と絶叫。もちろんこれも、強烈な皮肉だ。アストロズのサイン盗みによる処分を明かした会見にて、コミッショナーのロブ・マンフレッドが優勝トロフィーのことを「金属の塊」と言って大炎上したことを野次ったわけである。

 一連のやり取りを見た視聴者からは「面白いショーだった」「(アストロズに)ムカムカしていたけどスッキリした」など、チャンピオンへの賛辞のコメントが届いていた。

構成●SLUGGER編集部

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