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MLB

MLBは3州での開幕か?フロリダ州+アリゾナ州+テキサス州での開催を模索との報道

2020.04.21

今季お披露目予定だった、テキサス・レンジャーズの新球場グローブライフ・パーク。新開催案の拠点となるか。(C)Getty Images

今季お披露目予定だった、テキサス・レンジャーズの新球場グローブライフ・パーク。新開催案の拠点となるか。(C)Getty Images

 新型コロナウイルス感染拡大により、いまだ開幕の見通しが立っていないメジャーリーグ。それでも、早期開幕を目指そうと、いくつかのアイデアが報じられてきた。そして現地21日、『CBSスポーツ』がMLB関係者からの情報として入手した最新案が、フロリダ州、アリゾナ州、テキサス州の3つの州に分けて開催を目指すものだ。報じたRJ・アンダーソン記者によると、関係者からは「慎重な楽観論」としつつも、機構幹部の中で議論されているという。

 第一案として、最初に報じられたのがアリゾナ州一極集中開催だ。アリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールドや、スプリング・トレーニングの施設を利用して全30球団が一堂に会するものだった。

 そして4月上旬には、アリゾナ州に加えて、もう一つのキャンプ地であるフロリダ州を利用したスプリット・リーグでの開催も浮上してきた。これは、一州開催に対して人の集中を半分以下にとどめることができ、現在のキャンプ地はちょうど15球団ずつに分かれているため、運営にあたってのメリットもあった。
 
 そして今回のテキサス州も加えた最新案になれば、より人を分散させることができ、感染のリスクを下げることができる。さらに、この3州のメジャー球場は、自動開閉式の屋根もしくはドーム球場ということで、天候の影響を受けることなく開催できるのだ。例年以上に厳しいスケジュールとなる中で、確実に試合を開催することも追い風と言えるだろう。もっとも、第二案と異なり、3州開催となれば、10球団ずつ均等に分けた編成は絶対ではないという。

 もっとも、先のアリゾナ&フロリダでの開催案が報じられた時も、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)やクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)らスター選手からは、家族と長期間会えないという理由で猛反対されている。選手会の協力なしでは、どの案も実現は簡単ではない。

 また、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは開催に向けては、政府の規制や公共の健康面の状況が好転しないと難しという旨のコメントを残しており、新型コロナウイルスの感染者数減少が最低限必要であるのは間違いないだろう。

構成●SLUGGER編集部
 
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