専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

強肩の加藤、ルーキー郡司に打力が持ち味の木下拓…2020年ドラゴンズの司令塔は誰だ!?

ロバートさん

2020.04.24

新人の郡司(左)は選球眼も含めた攻撃力とインサイドワークが持ち味。強肩が魅力の加藤は打力向上が正捕手定着の絶対条件だ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

新人の郡司(左)は選球眼も含めた攻撃力とインサイドワークが持ち味。強肩が魅力の加藤は打力向上が正捕手定着の絶対条件だ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 レジェンド・谷繁元信の引退以降、正捕手不在が慢性化している中日ドラゴンズ。捕手以外のレギュラーがほぼ固定されている中、絶対的レギュラー不在の捕手はチームの大きな弱点となっている。セ・リーグにおける昨季の捕手打撃成績を見てみると、その差は一目瞭然だ。

●2019 セ・リーグ捕手打撃成績
広島   打率.270 本塁打17 OPS.805
阪神   打率.267 本塁打12 OPS.723
ヤクルト 打率.253 本塁打6 OPS.705
巨人   打率.266 本塁打9 OPS.678
DeNA  打率.234 本塁打11 OPS.667
中日   打率.210 本塁打3 OPS.543

 8年ぶりのAクラス入りを狙うにあたり、弱点となっている正捕手の存在は必要不可欠。正妻候補たちの長所や弱点を整理しながら、今季のレギュラー争いを占ってみよう。
 
 現時点で正捕手候補筆頭と言えるのは、ドラフト4位ルーキーの郡司裕也だ。オープン戦ではボール球にはほとんど手を出さない好球必打ぶりで、持ち前の選球眼を遺憾なく発揮した。ストライクゾーン内のボールを的確に捉え、打率.357、OPS.955と猛アピール。また二軍戦では得点圏に走者を置いた場面において、軽打で打点を稼ぐクラッチヒッターとしての一面も披露。打力ではチームの捕手陣で頭一つ抜けていると言っていいだろう。

 一方で、守備にはまだ改善の余地が残る。まだ致命的なミスこそないが、スローイングやフレーミングではライバルの木下拓哉や加藤匠馬に見劣りするのは否めない。スタメンマスクの機会は多く与えられるはずだが、まずは併用からスタートすることになるだろう。

 攻守に総合力の高さが光るのは木下拓だ。昨季は加藤に次ぐ出場機会を得ると、少ない打席数ながら2本塁打を放ち長打力をアピールした。守備も安定感があり、特にフレーミングの巧みさはチーム随一。郡司の成績次第では、一気に正捕手の座に就いてもおかしくない。
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号