球界には２つの「お化け」が存在する。ソフトバンク・千賀滉大の操る“お化けフォーク”と、DeNA・濵口遥大が武器とする“お化けチェンジアップ”だ。

　28日、濵口は球団公式ツイッターにて自身のチェンジアップを解説。“企業秘密”を大公開している。

　解説にあたって、エッジャートロニック社製のハイスピードカメラで撮影した、１／1000秒のスーパースロー映像を使用。選手がどのようにボールを投げているかが、リリースの瞬間の指のかかり具合まで詳細に把握することができる。腕の振りからボールがキャッチャーミットに収まるまでの約30秒間の映像を見ながら、濵口本人が“お化けチェンジアップ”を投げるためのテクニックや、意識しているポイントなどについて解説する形式だ。
  “伝家の宝刀”の秘密の一つは、やはり握りにあるようだ。
「DeNAの投手の中で、この握りで投げているのはたぶん僕だけ」と濱口は語る。映像ではリリースの際、スライダー気味に手首が返っているが、本人の意識では「手のひら全体でボールを包むように持って、真っ直ぐよりも腕を振る」イメージで投げているという。

　加えて、「遅い球を投げたいという意識はあまりない」ともいう。むしろ落差をイメージすることを大事にしており、それが結果的に緩急につながるそうだ。

　この企画は今後、平良拳太郎のスライダーや、山﨑康晃のツーシームについての特別映像も公開される予定だ。自宅にいながらにして野球の楽しさ、奥深さを知ることができる、DeNAファンのみならず、プレーヤーにとっても必見の映像となっている。

構成●SLUGGER編集部

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