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大谷翔平が20打数2安打の大不振。数字で紐解く「自分のスウィングができなかった」要因は…【大谷ウィークリー・レポート】

スラッガー編集部

2019.09.03

1週間でわずか2安打に終わった大谷。ボール球への対応に大きな問題があった。(C)Getty Images

1週間でわずか2安打に終わった大谷。ボール球への対応に大きな問題があった。(C)Getty Images

 大谷翔平の1週間(現地時間の日曜~土曜)を振り返る連載企画。今回は、8月25日のアストロズ戦から31日のレッドソックス戦までの5試合が対象になる。まずは、この1週間の成績とシーズン成績を見てほしい。

    今週  シーズン
試合     5           97
打数  20     353
安打  2     102
本塁打 0          16
打点  0      54
打率  .100  .289
出塁率 .143  .346
長打率 .150  .496
OPS    .293  .842
BB%   4.8%  7.9%
K%        33.3%  24.3%
 一見して分かるように、大谷はこの1週間、苦しみ続けた。代打での1打席を含めて21打席でヒットわずか2本、四球も1つだけ。特に延長15回までもつれた30日のレッドソックス戦では、メジャー自身初の1試合4三振を喫するなど8打数ノーヒットに終わり、24日まで3割をキープしていた打率は急下降、OPS(出塁率+長打率)も.874→.842と40ポイント近くダウンしてしまった。

 この不振を受け、ブラッド・オースマス監督は31日と9月1日の試合で大谷をスタメンから外した。不振の原因について大谷本人は「自分のスウィングができていない」、「納得できるアウトも少ない」と語っている。

 その言葉はデータからも裏付けられる。というのも、この1週間のボール球スウィング率は48.7%(シーズン通算は31.7%)と急上昇しているからだ。メジャー平均も約30%なので、かなり高いことが分かる。本来手を出すべきでないボールを振ってしまっていれば、結果も打席内容も悪くなるのは当然。BB%(四球率)とK%(三振率)が悪化していたのも納得だ。復調のカギは、ボール球の見極めにあると断言していいだろう。

 幸い、今週対戦するアスレティックス(通算20試合で打率.325、6本塁打、OPS.968)とホワイトソックス(通算11試合で打率.300、4本塁打、OPS1.064)は大谷がこれまで得意にしてきた相手。復調のきっかけをつかめるか注目したい。

構成●スラッガー編集部
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