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プロ野球

【今季達成が予想されるマイルストーン:打者編】最年少記録は無理でも、名球会入りはほぼ確実な坂本。一方、おかわり君は微妙…

筒居一孝(SLUGGER編集部)

2020.06.15

通算2000本安打が目前の坂本。最年少記録の達成はほぼ不可能になってしまったが、それでも32歳での達成は偉業だ。写真:徳原隆元

通算2000本安打が目前の坂本。最年少記録の達成はほぼ不可能になってしまったが、それでも32歳での達成は偉業だ。写真:徳原隆元

 6月19日にいよいよ2020年のプロ野球が開幕する。そこで、今季達成が予想される金字塔を改めて確認しておこう。例年より20試合以上も少ない中、果たしてどれだけの記録が達成されるだろうか?

<記号の見方>
◎=確実、○:有力、▲=微妙 △=望み薄
( )内は昨年の実績

▼2000本安打
▲福留孝介(阪神):残り103安打(89)
◎坂本勇人(巨人):残り116安打(173)
◎ロペス(DeNA):残り66安打(133) ※日米通算

 坂本の史上最年少2000本安打記録のタイムリミットは7月18日。約1ヵ月での記録達成はまず不可能になってしまった。記録を保持する榎本喜八(元毎日)は一塁手で、守備での負担が遥かに大きい遊撃手である坂本がこれを更新すればまさに大偉業だったのだが……。とはいえ、120試合116安打は怪我さえなければ十分達成可能な数字。3日のPCR検査でコロナウイルスに「陽性」と判定されたが開幕には間に合う見込みで、今季中の名球会入りはほぼ確実だろう。

 福留は2015~18年には最低でも116安打を放っていたが、昨季は89安打。短縮シーズンに加えて43歳という年齢を考えると、NPB通算2000本安打達成は微妙なところだ。もっとも、福留は日米通算2000本安打はすでに達成済みで、名球会入りもしている。また、おそらく入会は認められないだろうが、ロペスも日米通算なら今季中に名球会入りの基準を満たすことが確実となっている。
 
▼1500安打
◎中村剛也(西武):残り33安打(142)
◎大島洋平(中日):残り58安打(174)
○坂口智隆(ヤクルト):残り92安打(8)

 昨年と同じ安打ペースなら、中村は8月上旬、大島は8月下旬に達成する見込み。 坂口は昨季故障に苦しんで22試合の出場に終わったが、レギュラーに復帰できれば達成は十分に可能だ。

▼1000安打
◎鈴木大地(楽天):残り1安打(152)
◎西川遥輝(日本ハム):残り1安打(158)
◎亀井善行(巨人):残り7安打(128)
◎平田良介(中日):残り17安打(100)
◎バレンティン(ソフトバンク):残り41安打(115)
◎柳田悠岐(ソフトバンク):残り42安打(37)
〇中村晃(ソフトバンク):残り60安打(34)
▲嶋基宏(ヤクルト):残り70安打(23)
◎ロペス(DeNA):残り71安打(133)
〇今宮健太(ソフトバンク):残り114安打(98)
△雄平(ヤクルト):残り142安打(122)

 鈴木と西川はどちらも残り1安打で大台に到達。どちらが早く達成するか注目しておこう。昨季は自律神経失調症に泣かされた中村も含め、例年通りの活躍ができれば十分達成できる選手が多い。今宮は過去2年故障で100安打に届かなかったが、17年は141試合で139安打。今季フル出場できれば達成できる可能性は高い。雄平も実力こそ十分だが、シーズンが短縮される今季においては厳しい数字だ。
 

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