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MLB

大谷翔平の今季起用法をマッドン監督が示唆。「ディファレンスメーカーになるが…」と慎重な構えで最大10先発&150打席が目安か

SLUGGER編集部

2020.06.25

二刀流復活となる大谷だが、球団は復帰1年目とあって無理はさせないようだ。(C)Getty Images

二刀流復活となる大谷だが、球団は復帰1年目とあって無理はさせないようだ。(C)Getty Images

 新型コロナウイルス感染拡大によって開幕が遅れていたメジャーリーグは、7月23日ないし24日に開幕することが決まった。これに伴い、ロサンゼルス・エンジェルスのジョー・マッドン監督は24日現地時間、ビデオ会見を開いてチームの現在の状態について言及。中でも大谷翔平について詳しく話した。

 2018年オフにトミー・ジョン手術を受けた大谷は、今年5月中旬での先発のマウンド復帰が想定されていた。しかし開幕延期が“幸い”し、術後のリハビリを完全に終えた状態でシーズン幕開けを迎えることが可能になった。

 これについて訊かれたマッドン監督は、「我々エンジェルスにとってディファレンスメーカーになる」と頬を緩めつつも、「他の多くのチームにも、開幕からプレーできないと想定されていたが、(延期によって)プレーできるようになった選手がいる」とし、大谷の早期復帰は他球団に先んじるものではないと牽制した。

 さらに、開幕から大谷はフル稼働できるといっても「アグレッシブな起用はあまり考えていない」と言及。基本的には2018年に準ずるようで、先発は週1回、登板前後は休息日となり、その間をDHで出場する形となりそうだ。具体的には、先発→休養→DH→DH→DH→DH→休養→先発→……。このままシーズンを全うすれば、おそらく10先発&150打席前後が見込まれる。
 
 ただマッドン監督は興味深いことも口にした。「(これまでと異なる起用法を採用することは)すぐには起きないと思うが、どこかの時点でそれをぜひ見たいと思っている」。

 振り返れば、マッドンと大谷との“最初”の出会いは、昨年10月の監督就任会見ではない。17年12月、渡米を決めた大谷が各チームと面談を行った際、シカゴ・カブス代表の一人としてマッドンの姿はそこにあった。

「物静かで、礼儀正しい好青年という感じだった。彼のプレー映像を見た時、『この才能は本物だ!』」と、大谷の第一印象を抱いたという。“魔術師”と呼ばれるほどの名将は果たして、“本物”の才能を持つ天才をどのように使っていくのか。それは「どこかの時点で」お目見えするはずだ。

構成●SLUGGER編集部

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