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プロ野球

“史上初”の同一カード6連戦は悲喜こもごも。西武、楽天が破壊力を見せつけた一方、オリックスは屈辱の6連敗…

SLUGGER編集部

2020.06.29

最初のカードでオリックスはいきなり6連敗という前代未聞の屈辱を味わった。写真:産経ビジュアル

最初のカードでオリックスはいきなり6連敗という前代未聞の屈辱を味わった。写真:産経ビジュアル

 移動に伴う新型コロナウイルス感染リスクを減らすため、パ・リーグでは同一球団と同じ球場で6連戦を行う特別日程が組まれている。6月23日(火)から28日(日)にかけて、“史上初めて”行われた同一カード6連戦は、激戦、そして歓喜と落胆が各地で巻き起こった。

【西武 4勝―2勝 ソフトバンク】
6/23 ○西武11―3ソフトバンク●
6/24 ●西武 6―9ソフトバンク○
6/25 ●西武2―4ソフトバンク○
6/26 ○西武7―4ソフトバンク●
6/27 ○西武8―7ソフトバンク●
6/28 ○西武4x―3ソフトバンク●

 過去2年、パ・リーグの覇を競い合ってきた両雄の対戦が、最初の6連戦で実現した。最初の2戦は両軍の打線が火を噴き、乱打戦を展開。緒戦ではそれまで沈黙していた西武・スパンジェンバーグが来日1号を満塁アーチで飾ると、2戦目はヤクルトからソフトバンクに加入したバレンティンが2打席連続アーチ。そして3戦目はバンデンハーグが7回終了までノーヒッターと、カード序盤は助っ人たちの活躍が目覚ましかった。

 果たして4戦目からは、“山賊打線”が襲来する。8回に木村文紀が逆転満塁本塁打、5戦目の7回に山川穂高が逆転3ランと、終盤に試合を一気にひっくり返し、6戦目には昨年の首位打者・森友哉がサヨナラ打と劇的な勝ち方を連発。3連勝でカード勝ち越しを決め、「さすが!」の激闘を繰り広げた。
 
【楽天 4勝―2勝 日本ハム】
6/23 ○楽天4―0日本ハム●
6/24 ○楽天5―2日本ハム●
6/25 ●楽天5―8日本ハム○
6/26 ○楽天7―1日本ハム●
6/27 ○楽天18―4日本ハム●
6/28 ●楽天4―6日本ハム○

 シリーズ成績こそ楽天の4勝2敗だったものの、得失点差は+22と、とにかく楽天の破壊力が目立った。特に第5戦目は、球団最多タイとなる1イニング10得点を挙げるなど計18点と打線が大爆発。この日に球団最多7打点を挙げた浅村栄斗はもちろん、三木肇監督が「多面的に価値のある選手」と称賛する1番・茂木栄五郎、そして今季から正捕手を務める太田光など、さまざまな選手が活躍しているのも今年の楽天の強さだろう。開幕9戦を通して12球団唯一のノーエラーというのも含めて、チーム力の高まりを感じさせている。

【ロッテ 6勝―0勝 オリックス】
6/23 ○ロッテ6x―5オリックス●
6/24 ○ロッテ6―4オリックス●
6/25 ○ロッテ5―0オリックス●
6/26 ○ロッテ6―5オリックス●
6/27 ○ロッテ2x―1オリックス●
6/28 ○ロッテ6―5オリックス●

 この6連戦は、ロッテ視点でいえば「歓喜」、オリックス視点ならば「失意」と形容できるシリーズだった。4試合が1点差の接戦、うち2回がサヨナラとロッテは抜群の勝負強さを発揮。しかも、どの試合も相手のエラーや緩慢なプレーを得点につなげており、ロッテは“緻密さ”という点でも相手を上回っていた。

 6戦目、オリックスはここまでチーム唯一の白星を挙げたエース・山本由伸にすべてを託したがまさかの5失点。8回に同点に追いついたものの、直後に増井浩俊が日本ハム時代のチームメイト、レアードに勝ち越し弾を浴びて「同一カード6連敗」という不名誉な記録に名を連ねるのだった。ロッテはこれにて8連勝を達成、火曜日からは好調・楽天と相まみえる。

構成●SLUGGER編集部

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