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プロ野球

【中日の開幕1ヵ月診断】主力に故障者続出で最下位に。若手育成のためにも福田の復活が不可欠!

ロバートさん

2020.07.20

高橋、平田と主力に故障者が続出。ただでさえ打線は低調だった気に…。写真:徳原隆元(高橋)、田中研治(平田)

高橋、平田と主力に故障者が続出。ただでさえ打線は低調だった気に…。写真:徳原隆元(高橋)、田中研治(平田)

 6月19日の開幕から早1ヵ月。まだ30試合前後とはいえ、各チームとも長所と短所が徐々に浮き彫りになってきた。「開幕1ヵ月」の戦績を評価しつつ、残りシーズンを展望していこう。

[順位]6位
[勝敗/得失点差]10勝16敗1分/得失点差-44
[評価]もっとがんばりましょう

●プラス要素
・課題の捕手が強みに

 開幕前の注目ポイントの一つだった正捕手争いが、木下拓哉とアリエル・マルティネスの活躍で想像を超えた高いレベルでの争いになっていることは、ポジティブに捉えるべきだろう。チーム最多の12試合でスタメンマスクを被った木下拓は、打率.286と打撃面での貢献ももちろんだが、盗塁阻止率.429はリーグ2位、さらに抜群のフレーミング技術で味方投手を助けるなど、特に守備面での貢献が光っている。

 アリエルは逆に守備面ではまだまだ木下拓に及ばない一方で、打撃面では打率.394、OPS.990と圧倒的な打力を誇り、得点力不足に喘ぐチームに欠かせない打者となった。「外国人捕手」と言う話題性も含め、センセーショナルな活躍はチームに新風を吹き込んでいる。

 現状は昨季最も多くの試合でマスクを被った加藤匠馬も加えた併用の形を取っているが、攻守の貢献度を踏まえると木下拓とアリエルの両者により出場機会が配分されていくだろうと予想する。
 
●マイナスポイント
・主力級に故障者続出

 今季ここまでの中日は、采配ミスやバント失敗など戦術が機能しないケースが少なくない一方で、リーグ最下位に沈む最大の要因は投打の主力に怪我人が続出している点にある。野手ではアルモンテ、高橋周平、堂上直倫。さらに今日7月20日には、開幕から不振が続く平田良介が右ヒジ痛で登録を抹消された。

 こういった状況下では主力選手の穴埋めとして控え選手の台頭を期待したかったが、特に野手においてはチャンスを掴み取るような目覚ましい活躍があまり見られなかったのは残念だった。二軍で好調とはいえ、まだ育成段階にある高卒新人・石川昂弥と岡林勇希が早くも一軍昇格を果たす異例の事態が、チームの苦しい現状を物語っている。

 投手では柳裕也、又吉克樹、さらに開幕前の時点でロメロと田島慎二が離脱。先発陣はここまでかなり苦戦しており、先発投手の防御率4.99、QS率33.3%はリーグワースト。活躍を期待された若手投手が、相次いでゲーム序盤で降板する試合が続いている。中継ぎ陣は現状まずまずの成績を残しているものの、抑えの岡田俊哉を2度のリリーフ失敗で早々に配置転換に踏み切った決断が今後どう影響するかは、引き続き注目していきたい。
 
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