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プロ野球

【今週のパ・リーグ展望】千賀vs山賊打線の対決に注目。首位陥落の楽天は苦手左腕を攻略できるか

氏原英明

2020.07.28

千賀は西武と今季初対決。昨年はホームでの西武戦で3回9失点と大炎上したこともあった。写真:徳原隆元

千賀は西武と今季初対決。昨年はホームでの西武戦で3回9失点と大炎上したこともあった。写真:徳原隆元

●ソフトバンク-西武(PayPayドーム)
【予告・予想先発】
28日(火)千賀滉大-今井達也
29日(水)和田毅-松本航
30日(木)板東湧梧-與座海人
31日(金)東浜巨-ニ-ル
1日(土)石川柊太-本田圭佑
2日(日)二保旭-高橋光成

 首位ソフトバンクと1ゲ-ム差の3位につける西武の対決。前回(6月23~29日)の6連戦でソフトバンクは2勝4敗と負け越しただけに、ホ-ムでやり返したい。

 初戦の千賀と今井の投げ合いは楽しみだ。球界屈指のエ-ス千賀に、期待の今井がどこまで粘れるか。シリーズ全体を占う意味でも、初戦は大きな意味を持ってくる。ソフトバンクはロングリリーフで結果を残し、プロ初先発に抜擢される板東に注目。伝家の宝刀フォークが“山賊打線”にどこまで通用するか。

 ソフトバンクの工藤公康監督がどんな打線を組んでくるのかも気になる。西武は左投手の枚数が少ないだけに、思い切って左打者を固めたラインナップを組んでくるかもしれない。デスパイネやグラシアルの復帰を含めて見どころになるだろう。

 西武は栗山巧、中村剛也のベテランが元気だが、打線全体としてはまだ本調子ではない。元本塁打王のメヒアが満を持してファームから昇格。起爆剤となれるか。
 
●ロッテ-楽天(ZOZOマリン)
【予告・予想先発】
28日(火)美馬学-石橋良太
29日(水)小島和哉-涌井秀章
30日(木)岩下大輝-弓削隼人
31日(金)石川歩-則本昂大
1日(土)種市篤暉-塩見貴洋
2日(日)中村稔弥-松井裕樹

 4週続けて勝ち越しがないロッテと首位から陥落した楽天。どちらも巻き返したいところだ。

 キ-ポイントとなるのはサウスポーだ。楽天は前節の対オリックス6連戦でも左腕に苦しんだ。左投手が先発した3試合は2敗1分け。また、中継ぎ左腕の2人(齋藤綱記、山田修義)から1点も奪えなかった。今節も、ロッテがうまくサウスポーを起用できるかが試合展開を左右しそうだ。

 先発では、2戦目に登板予定の小島が、前回登板の西武戦で7回途中1失点の好投。6戦目先発予定の中村稔も5回1失点とゲームを作った。中継ぎには松永昴大、山本大貴、チェン・グァンユウが控えているだけにうまく起用したい。
 

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