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MLB

ダルビッシュは7回1失点で今季2勝目の権利。最速157kmシンカーでピンチを凌ぎ、地元TV局は「エスケープ!」

SLUGGER編集部

2020.08.06

今日は“技巧派”ピッチが光って7回1失点の好投。引き出しの多さもダルビッシュの凄さだ。(C)Getty Images

今日は“技巧派”ピッチが光って7回1失点の好投。引き出しの多さもダルビッシュの凄さだ。(C)Getty Images

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有は現地5日、敵地で行われたカンザスシティ・ロイヤルズ戦に先発。3回に先制を許したものの、7回を1失点1四球4奪三振にまとめ、今季2勝目の権利を持って降板した。

 この日は「支配力」という点では、いつものダルビッシュらしくはなかった。メジャー歴代1位の通算奪三振率11.12(9イニング平均の三振数)を誇るドクターKは、この日わずか4三振。また、昨年7月以降のK/BB(奪三振と与四球の比)がダントツ1位の17.00をマークしているものの、4三振/1四球で4.00と“平凡”な数字に終わった。

 しかし、「11種類の変化球を操る技巧派」としては健在だった。4シーム、カッター、シンカー、スライダー、カーブ、ナックルカーブと多彩な球種を駆使して相手打線を混乱させる。2回は1死一、二塁とこの日最初のピンチを迎えるが、俊足アダルベルト・モンデシーを併殺。続く3回も先頭打者の二塁打から連打を許し、2年連続リーグ最多安打の1番、ウィット・メリフィールドの場面では、またもナックルカーブで併殺に打ち取り、最少失点にとどめたのだった。
 
 カブスが2対1でリードした6回、メリフィールドのボテボテの打球が一塁内野安打となり、暴投もあって無死二塁のピンチを迎える。しかし、ここで見事なギアチェンジ。昨年の本塁打王ホーヘイ・ソレーアを右飛、3番を三球三振で2アウト。4番のサルバドール・ペレスの場面では、この日最速となる97.5マイル(156.9キロ)のシンカーを記録するなど、遊ゴロに仕留めてリードを守り切った。

 計3度のピンチを脱したダルビッシュの投球を、地元TV局は「またもエスケープ(難を逃れた)!」と称賛。結局、ダルビッシュはこのまま今季最長となる7イニング目も三者凡退に抑え、93球を投げて7.0回を5安打1失点、1四球4奪三振。今季2勝目の権利を持って降板した。打線も8回に2点を追加し、8回表を終えてカブスが4対1でリードしている。

構成●SLUGGER編集部

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