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大谷翔平の今季3号アーチは通算43本で“福留超え”の日本人歴代5位。ペースは1位の松井秀喜を大幅に上回る!

SLUGGER編集部

2020.08.07

今季の“打者専念”が決まった大谷はその第1打席でホームラン。通算本塁打数で日本人歴代5位に浮上した。写真:田口有史

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地6日、敵地シアトル・マリナーズ戦に「4番・DH」で先発出場し、2回の第1打席に左翼席へ今季3号となるソロホームランを放った。この一発でメジャー通算43号本塁打となり、日本人メジャーリーガーでは福留孝介(現・阪神タイガース)を抜いて歴代単独5位に浮上した。

 メジャー1年目の2018年以来となる投打二刀流の復帰を期した大谷。しかし、マイナーリーグが史上初の中止になるなど、投手としての調整は明らかに足りておらず、結果として復帰2登板で炎上。そして2戦目の試合後、右腕の違和感を訴えてMRI検査を受けると、右回内屈筋群の損傷が発覚し、今季登板が事実上、不可能となってしまった。

 その中で迎えたこの試合、大谷は右腕の故障を微塵も感じさせない素晴らしいスウィングで第1打席に今季3号アーチを記録。1年目に22本塁打、2年目には18本を放っており、3年間で積み上げた計43本は、歴代5位にランクイン。4位の井口資仁まであと1本、3位の城島健司まで5本に迫っており、今季中にはトップ3に入っていても不思議はないだろう。
 
 驚くべきはその本塁打ペースだ。大谷が通算43号を放つまでに要した打数はわずか740。実に17.2打数に1本の割合でアーチをかけており、これは抜き去った福留(45.9打数に1本)はもちろん、日本人メジャーリーガー最多となる175本塁打を積み上げた松井秀喜(25.4打数に1本)を大きく上回る数字だ。単純計算ではあるものの、大谷が松井秀と同じ通算4442打数を記録した場合、その本塁打数は258本となる。

 日本で大活躍した選手でも、渡米後には打撃成績が大きく下降し、特にパワースタッツの減退はみなが共通するところだ。しかし大谷は、21.6打数に1本の割合でホームランを打っていた日本時代を凌駕する勢いで、メジャーでもその打棒を振るっている。渡米した時の年齢が若く、今が野球選手として旬な時期を謳歌しているのも事実だが、「本物の強打者」としてメジャーでも活躍できる凄さは、過去の先達と比較しても傑出しているのは間違いない。

〈日本人メジャーリーガー本塁打ランキング〉
1位:松井秀喜/175本/25.4打数に1本(4442打数)
2位:イチロー/117本/84.9打数に1本(9934打数)
3位:城島健司/48本/33.5打数に1本(1609打数)
4位:井口資仁/44本/41.8打数に1本(1841打数)
5位:大谷翔平/43本/17.2打数に1本(740打数)
6位:福留孝介/42本/45.9打数に1本(1929打数)

構成●SLUGGER編集部

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