プロ野球

【15日のセ・リーグ】巨人、阿部慎之助の負傷退場でチーム一丸!ゲレーロが逆転本塁打、マジックは「5」に

氏原英明

2019.09.15

阿部の負傷退場にチームが奮起。見事な逆転劇でマジックを減らした。(C)Getty Images

 プロ野球のペナントレースはセ・リーグの3試合を行ない、巨人が終盤の逆転で阪神を6-5で破り、優勝マジックを「5」とした。2位のDeNAも連勝したが、3位の広島はヤクルトに苦杯をなめた。

 エースの不調をチームが救った。
 巨人の先発はエースの菅野智之が復帰登板。1回裏に、坂本勇人の四球と丸佳浩の安打で好機を掴むと、4番の岡本和真の2点適時打で幸先よく先制した。3回にも坂本のソロ本塁打で3−1とリードした。
 
 しかし、先発の菅野はピリッとしない。4回表、先頭のマルテに二塁打を許すと糸原健斗に四球を与える。2死までこぎつけたが、満塁となって9番のところで代打・鳥谷敬と1番・木浪聖也に連続適時打を打たれて計3失点を喫した。菅野は4イニング4失点で降板した。
 7回に救援陣が1点を失い悪い雰囲気のまま試合は進んだが、その裏、代打の石川慎吾が特大の本塁打を左翼スタンドに運ぶと、8回裏、丸を1塁において6番のゲレーロが逆転の2点本塁打。これで試合は決まった。
 
 7回に反撃の狼煙を上げるソロ本塁打を放った石川は「カウントが2−3だったので、三振だけしないようにと思っていました。今日は6回に阿部さんが(死球を受けて)試合途中で変わってしまった。阿部さんのためにも勝ちたいという気持ちがあった」と起死回生の一打が生まれた要因を語っていた。チーム一丸の一勝で優勝マジックは5に減った。