シカゴ・カブスのダルビッシュ有が現地時間18日、本拠地で行われたセントルイス・カーディナルス戦に先発すると、今季ワーストの8安打を浴びながらも最少失点にとどめ、6回1失点7奪三振の好投で今季4勝目を手にした。
両リーグ最多の勝ち星を挙げている右腕に対して、「彼は球界最高の投手の一人だと思う」と語るのは、他でもない指揮官のデビッド・ロスである。ロス監督は「彼の投球は刺激的だ」として、「本当にたくさんの異なる球種に注意を払わなければならない。しかも、彼はそれらをストライクゾーンの両サイドに投げることができる。私が思うにこの男はプレミアなピッチャーだ」と、あらゆる言葉でダルビッシュを絶賛。
実際、この言葉は決して過大評価ではない。最多4勝の勝ち星だけでなく、防御率1.80は両リーグ8位、K/BB(奪三振と与四球の比)6.80は7位、30.0イニングは10位と、ダルビッシュは投球内容も素晴らしいのだ。今季緒戦こそ4回3失点で黒星を喫したが、2戦目からは4戦連続QS(6イニング以上を投げて自責点3以下)を続け、その間の防御率は1.04と圧巻の数字を残している。
また、「たくさんの異なる球種」というのも実に的を射た表現だ。スタットキャストの分類では今季ダルビッシュが投げている球種は7つあるが、現地メディアでは「11種類」(!)を紹介している。平均147キロの速いカッターと139キロの“緩い”カッター、最速159キロ&平均151キロの4シームと2シーム、代名詞のスライダー、カーブ、ナックルカーブ、スローカーブ、スプリッター、チェンジアップ、そして新たに開発した2シームとスプリッターの中間球“スプリーム”。多種多様な武器を調子に合わせて操る能力が最大の強みと言えるだろう。
ダルビッシュは昨季後半戦から課題とされたコントロールも劇的に改善されており、年齢を重ねてどんどん進化している感もある。指揮官が認める「球界最高の投手」は、2013年に2位に終わったサイ・ヤング賞を獲得して、誰もが納得の「球界最高の投手」になるかもしれない。
構成●SLUGGER編集部
両リーグ最多の勝ち星を挙げている右腕に対して、「彼は球界最高の投手の一人だと思う」と語るのは、他でもない指揮官のデビッド・ロスである。ロス監督は「彼の投球は刺激的だ」として、「本当にたくさんの異なる球種に注意を払わなければならない。しかも、彼はそれらをストライクゾーンの両サイドに投げることができる。私が思うにこの男はプレミアなピッチャーだ」と、あらゆる言葉でダルビッシュを絶賛。
実際、この言葉は決して過大評価ではない。最多4勝の勝ち星だけでなく、防御率1.80は両リーグ8位、K/BB(奪三振と与四球の比)6.80は7位、30.0イニングは10位と、ダルビッシュは投球内容も素晴らしいのだ。今季緒戦こそ4回3失点で黒星を喫したが、2戦目からは4戦連続QS(6イニング以上を投げて自責点3以下)を続け、その間の防御率は1.04と圧巻の数字を残している。
また、「たくさんの異なる球種」というのも実に的を射た表現だ。スタットキャストの分類では今季ダルビッシュが投げている球種は7つあるが、現地メディアでは「11種類」(!)を紹介している。平均147キロの速いカッターと139キロの“緩い”カッター、最速159キロ&平均151キロの4シームと2シーム、代名詞のスライダー、カーブ、ナックルカーブ、スローカーブ、スプリッター、チェンジアップ、そして新たに開発した2シームとスプリッターの中間球“スプリーム”。多種多様な武器を調子に合わせて操る能力が最大の強みと言えるだろう。
ダルビッシュは昨季後半戦から課題とされたコントロールも劇的に改善されており、年齢を重ねてどんどん進化している感もある。指揮官が認める「球界最高の投手」は、2013年に2位に終わったサイ・ヤング賞を獲得して、誰もが納得の「球界最高の投手」になるかもしれない。
構成●SLUGGER編集部