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通算311勝の殿堂入り右腕トム・シーバーが新型コロナと認知症の合併症で逝去

THE DIGEST編集部

2020.09.03

歴代最強投手の一角、シーバー氏が75歳にしてこの世をたった。(C)Getty Images

歴代最強投手の一角、シーバー氏が75歳にしてこの世をたった。(C)Getty Images

 現地時間2日、ニューヨーク・メッツなどで活躍した通算311勝の右腕、トム・シーバー氏が以前より患っていたレビー小体型認知症と新型コロナウイルスの合併症により、75歳で逝去したことを複数媒体が報じている。

 シーバー氏の夫人とご家族は「我々の最愛の夫であり、父が亡くなったことを皆さんに伝えなければならないのは本当に心が痛いです。皆さんと一緒に、彼を失った悲しみに嘆き悲しもうと思います」と伝えた。
 
 シーバー氏は1967年にメッツでデビューすると、16勝を挙げて史上初めて最下位チームから新人王に選ばれる。そして“伝説”の69年、メッツは8月13日時点で地区首位のシカゴ・カブスと10ゲーム差を離されながら、その後49試合で38勝の快進撃。その間、シーバーは10先発して9勝0敗、防御率1.23、8月26日からは8試合連続完投、うち3試合が完封という衝撃的なピッチングで球団初の優勝に貢献。

 “ミラクル・メッツ”の中心にいたシーバー氏はこの年、25勝を挙げてサイ・ヤング賞を獲得、MVP投票でも2位に入った。その後も73、75年に同賞を受賞。シンシナティ・レッズ、シカゴ・ホワイトソックスなどでもプレーし、メジャー20年で通算311勝205敗、防御率2.86、3640奪三振。球宴選出12回、最多勝3回、最優秀防御率3回、最多奪三振5回という圧倒的すぎる成績を残し、92年には当時歴代最高となる得票率98.1%で殿堂入りを果たした。

構成●THE DIGET編集部
 
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