プロ野球のペナントレースは22日、パ・リーグ３試合を行ない、首位の西武が楽天に５－７で敗れて２連敗。２位のソフトバンクは６－５でオリックスに勝ち、西武との差を１ゲームとした。もう一つの試合はロッテが日本ハムのルーキー・吉田輝星を打つなど４−０で快勝。売り出し中の種市篤揮が貫禄のピッチングで８勝目を挙げた。

　首位・西武が２点差に詰め寄るのが精一杯の苦杯を喫した。
　１回、森友哉のソロ本塁打で先制したが、主導権を終始握られる苦しいゲーム展開だった。１回裏に逆転を許すと、３、５、７回と１イニングごとに失点。先発の榎田大樹はコースを丹念に突いていたが、勝負どころで打ち込まれた。リリーフ陣も打たれて重たい７失点だった。

　その中でも、打線が８回に反撃を見せた。
　二死１塁に源田壮亮を置いて、４番の中村剛也が２点本塁打。続く外崎修汰にもソロ本塁打が出て、その差を２点とした。９回にも、１本出れば同点というところまで攻め、あと一歩まで迫れたのは一筋の光だろう。 　楽天は快勝とも言える戦いぶりだった。
　先発の石橋良太が３回以降、先頭打者をしっかりと打ち取れたのが大きい。西武打線に対しても、得意のシュート系のボールでインコースを攻めていた。８回に２本塁打を浴びたが、いい反省材料になる試合だった。

　２試合ぶりに登板した守護神の松井が試合を締めた。20日の試合ではメヒアにサヨナラ本塁打を食らっていただけに、個人として、しっかり乗り切れたのは今後につながるだろう。

　打線は守備でミスをした３番の浅村栄斗がホームランを含む２安打３打点２得点の活躍。島内宏明、茂木栄五郎ら上位陣も活発で、西武投手陣に怖さを印象付けることができた。CS争いに向け、さらには、その先の戦いへもつながる２連勝と言える。

　浅村は「エラーをしてしまって悪いなと思って打席に入った。とにかくなんとかしたかった。本当に一つも負けられない試合が続くんで目の前の試合を何とかと思ってやっています」と語った。