審判が“目立つ”ことは往々にして良い結果とはならないが、現地時間6日に行われたタンパベイ・レイズとニューヨーク・ヤンキースの地区シリーズ第2戦では、まさに“悪い方”で審判が目立ってしまった。
ヤンキースが先勝して迎えた第2戦は、1回裏に先制点を奪ったレイズが序盤から攻勢。4回表にジャンカルロ・スタントンの3ランで5対4と迫られたものの、最後までリードを守り切り、7対5でシリーズをタイに戻した。
ツイッターのトレンドには2本の本塁打を放ったスタントン、炎上したヤンキース左腕のJA・ハップ、采配に疑問を持たれたヤンキース監督のアーロン・ブーンなどが、同時刻に行われていたNBAファイナルの関連ワードとともに上位に入っていたのが、もう一人、この試合の「人物」の名前が人気を博した。主審のCB・バックナーだ。
勘のいい方なら理由も察することができるだろう。「誤審」によって、である。この試合でヤンキース打線は球団ポストシーズン最多となる18奪三振を喫した。もちろん、強力レイズ投手陣の球威も素晴らしかったのは事実だが、バックナー氏もそれに“拍車”をかけた形だ。特に外角高めのゾーンがいわゆるガバガバで、ボールと見送ったヤンキースの打者たちは「え、入ってる!?」と何度も天を仰ぎ、不満の表情を浮かべるシーンが見られた。
動画のシーンはその一部だが、ストライクゾーンの枠から大きく外れた球がストライク判定されている。9回に1点を返し、主砲アーロン・ジャッジを迎えた場面でも初球は枠外だったがコールは逆で、制球が荒れていたレイズ守護神に心理的余裕を与えた可能性もある。だからこそ、ファンからは「どこに目がついてるんだ!」「クビにしろ」「機械判定にすべき」といった非難の声が上がり、バックナー氏の名前がトレンド入りすることにつながったわけだ。
ヤンキース地元TV局の人気アナウンサー、マイケル・ケイは「CB・バックナーはひどい主審だった。もっとも、彼はいつもひどい判定をしている。どうやってMLB機構は奴をポストシーズンの主審に起用したのかを正当化できるのか。意味が分からない」と、かなり辛辣な言葉でバックナー氏を批判している。
もちろん、レイズ攻撃時にも首をかしげたくなるような判定はあったし、バックナー氏のせいでヤンキースが負けたと言うのは、やや無理があるように思う。しかし技術が進んでいく中で、誰の目にも“ミス”が晒されてしまう審判という職の在り方が問われるような風潮は、今後も加速していくかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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ヤンキースが先勝して迎えた第2戦は、1回裏に先制点を奪ったレイズが序盤から攻勢。4回表にジャンカルロ・スタントンの3ランで5対4と迫られたものの、最後までリードを守り切り、7対5でシリーズをタイに戻した。
ツイッターのトレンドには2本の本塁打を放ったスタントン、炎上したヤンキース左腕のJA・ハップ、采配に疑問を持たれたヤンキース監督のアーロン・ブーンなどが、同時刻に行われていたNBAファイナルの関連ワードとともに上位に入っていたのが、もう一人、この試合の「人物」の名前が人気を博した。主審のCB・バックナーだ。
勘のいい方なら理由も察することができるだろう。「誤審」によって、である。この試合でヤンキース打線は球団ポストシーズン最多となる18奪三振を喫した。もちろん、強力レイズ投手陣の球威も素晴らしかったのは事実だが、バックナー氏もそれに“拍車”をかけた形だ。特に外角高めのゾーンがいわゆるガバガバで、ボールと見送ったヤンキースの打者たちは「え、入ってる!?」と何度も天を仰ぎ、不満の表情を浮かべるシーンが見られた。
動画のシーンはその一部だが、ストライクゾーンの枠から大きく外れた球がストライク判定されている。9回に1点を返し、主砲アーロン・ジャッジを迎えた場面でも初球は枠外だったがコールは逆で、制球が荒れていたレイズ守護神に心理的余裕を与えた可能性もある。だからこそ、ファンからは「どこに目がついてるんだ!」「クビにしろ」「機械判定にすべき」といった非難の声が上がり、バックナー氏の名前がトレンド入りすることにつながったわけだ。
ヤンキース地元TV局の人気アナウンサー、マイケル・ケイは「CB・バックナーはひどい主審だった。もっとも、彼はいつもひどい判定をしている。どうやってMLB機構は奴をポストシーズンの主審に起用したのかを正当化できるのか。意味が分からない」と、かなり辛辣な言葉でバックナー氏を批判している。
もちろん、レイズ攻撃時にも首をかしげたくなるような判定はあったし、バックナー氏のせいでヤンキースが負けたと言うのは、やや無理があるように思う。しかし技術が進んでいく中で、誰の目にも“ミス”が晒されてしまう審判という職の在り方が問われるような風潮は、今後も加速していくかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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