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プロ野球

「すでに強打者の風格」藤原恭大の進化はマリーンズファンの期待を超えていく

浜田哲男

2020.10.18

14日に続いて16日にも先頭打者本塁打を放った藤原。期待以上の活躍にファンも興奮を隠しきれない。写真:産経新聞社

14日に続いて16日にも先頭打者本塁打を放った藤原。期待以上の活躍にファンも興奮を隠しきれない。写真:産経新聞社

 この瞬間をマリーンズファンは待っていた。10月14日の楽天戦、ZOZOマリンスタジアムが試合開始早々歓喜に包まれた。1番・レフトで先発した藤原恭大が、涌井秀章の投じた初球を振り抜くと、ライナー性の打球がぐんぐん伸び、右翼席中段に突き刺さったのだ。

 これがプロ第1号。スター性を感じさせるど派手なアーチは、ハーラートップの涌井から放った価値ある一打であるとともに、トップを作りつつタイミングを2回取り直して捉えるハイセンスな打撃の賜物だった。

 藤原の快進撃は止まらない。16日の日本ハム戦では、再び先頭打者弾。2ボール0ストライクのバッティングカウントで杉浦稔大の投じた真ん中高めの直球を振り抜くと、打球は右中間席の中段までとどいた。

「いつもそうですけど、1打席目の1球目からホームランを打てるような準備をして打席に入っています」

 狙った獲物は逃がさないと言わんばかりの鋭い眼光は、高卒2年目とは思えない威圧感を漂わせる。ここまで8試合に出場して打率.333(30打数10安打)、出塁率.394と十分な活躍を見せつつも、決して現状に満足するような雰囲気はない。その視線は、遥か先を見据えているようにも見える。
 
 安田尚憲がそうだったように、今季の藤原は二軍でしっかり経験を積み、3年目の来季に一軍で……という首脳陣の大筋の育成計画があり、ファンも暗黙の了解だった。しかし、新型コロナウイルスで主力が大量に離脱したことで、千載一遇のチャンスが急きょ訪れた。藤原はこれをしっかりモノにしつつある。同時にそのことは、今季ここまでの二軍での取り組みが正しかったことを証明している。

 プロ入り当初、変化球に苦しんだことからアベレージを高めるための打撃フォーム改造に着手。上から叩いてボールを「点」で捉えるダウンスウィングから、地面と平行に振って「線」で捉えるレベルスウィングへ変えたことで打撃に粘りが出てきた。
 

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