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プロ野球

“不運”のスラッガー、今川優馬は地元・日本ハムのドラフト6位! 会見では思わず涙も…

THE DIGEST編集部

2020.10.26

日本ハムに6位指名された今川は、フライボール打法で長打を量産するスラッガーだ。写真:大友良行

日本ハムに6位指名された今川は、フライボール打法で長打を量産するスラッガーだ。写真:大友良行

 26日に行われたドラフト会議で、日本ハムはJFE東日本の今川優馬を6位で指名した。彼が一体どんな選手なのかを紹介しよう。

【名前】今川優馬(いまがわ・ゆうま)
【生年月日】1997年1月25日(23歳)
【出身地】北海道
【身長/体重】176cm/84kg
【守備位置】外野手
【投打】右投右打
【経歴】東海大四高→東海大北海道→JFE東日本
 今ドラフトでは屈指のパワーバットとして注目された右打ちの外野手だ。決して体格は良くないものの、メジャーで三冠王を獲得したミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)を参考にした、クラウチングスタイルからの「フライボール打法」で長打を量産する。

 しかし、今川の歩みは平坦ではなかった。中学時代はまったくの無名で、高校は一般入試で進学。レギュラーをつかみかけていた矢先に故障し、甲子園では代打で終わった。大学でも開花が遅れ、人生を賭けて臨んだ4年次はチームの不祥事により日本大学野球選手権の辞退を余儀なくされてドラフトは指名漏れした。

 昨年の都市対抗では打率.381と打ちまくり、新人賞に当たる若獅子賞を受賞。ドラフト年の今年はさらにアピールしたかったが、コロナ禍で試合が次々と中止になり、当日まで公式戦は1試合も出場できていなかった。

 それでも打棒にはかなり注目され、ドラフト上位指名が濃厚視されていたのだが、名前はなかなか呼ばれない。1巡目、2巡目……指名されないのでは、と不安がよぎる中、6巡目に地元球団・日本ハムからプロ入りへの切符を手渡されることになった。小学生の頃からファンクラブに入っている“筋金入りのハムファン”は、自慢の打撃を北海道の地で発揮してくれるはずである。

構成●THE DIGEST編集部
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