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プロ野球

内川聖一の退団報道で思い出す「千両役者の大仕事」。ソフトバンク、“秋の風物詩”を根底から変えた男

新井裕貴(SLUGGER編集部)

2020.10.29

ソフトバンクの黄金期は内川のバットが多大な貢献を果たした。退団したとしても、彼の功績は計り知れない。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

ソフトバンクの黄金期は内川のバットが多大な貢献を果たした。退団したとしても、彼の功績は計り知れない。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 福岡ソフトバンクの内川聖一が27日、今季限りで退団することが決定的となったとの報道が流れた。

 プロ20年目を迎えたベテランは通算2171安打を誇る稀代のヒットメーカーであり、首位打者2回、MVP1回を獲得。昨年は一塁手ではプロ野球史上2人目となる守備率10割をマークし、最高齢37歳でのゴールデン・グラブ賞にも輝いた。しかし今季は開幕二軍スタートとなると、その間に一軍で栗原陵矢ら若手が台頭。二軍の40試合で打率.340の打棒を披露していたものの、一度も上からお呼びがかからず、先日優勝を果たしたチームの蚊帳の外にいた。

 それでも今季を除いて、内川がソフトバンクに加入してから4度のリーグ優勝、6度の日本一に大きく貢献してきたのは間違いない。いやむしろ、彼のバットがあったからこそ、黄金期を築くことができたと言っても過言ではない活躍ばかりだった。
 
 横浜から移籍した1年目、内川はリーグ1位の打率.338を記録して史上2人目の両リーグ首位打者を獲得。迎えた中日との日本シリーズでも7戦中5試合でヒットを放つ要所の活躍で、ファン投票によるアウォードを受賞して日本一の原動力となった。

 翌12年、自身はCS2シリーズ合計で打率.409と活躍するもチームは敗退し、13年はAクラスも逃した。しかし、14年はその鬱憤を晴らすかのようにCSファイナルで2本塁打を放つと、阪神との日本シリーズでは2試合連続先制タイムリーをはじめ打率.350、3打点の活躍でシリーズMVPを受賞。

 15年の日本シリーズはあばら骨を骨折して出場が叶わなかったものの、CSファイナルでは第1戦の10回裏にサヨナラヒット、第2戦も6回に勝ち越し2点タイムリー、第3戦も先制タイムリーとそのすべてが決勝打の活躍で、史上初となる2度目のファイナルMVPに輝いた。

 何より印象深かったのが2017年だ。楽天とのCSファイナルでは第1戦から4戦まで4試合連続ホームラン、5試合すべてで打点を上げて3度目のファイナルMVP。CS通算6度の勝利打点は史上最多を数え、まさに「打つべくところで打った」ことが分かるレコードを樹立している。
 
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