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プロ野球

【2020ドラフト総括:西武】超サプライズの1位指名に代表される「野手ドラフト」は、実は事前のプラン通り?

出野哲也

2020.11.01

“おかわり君2世”こと渡部(写真)は西武が育成するのが得意な大型打者。本家おかわり君たちと共演する日も近い? 写真:産経新聞社

“おかわり君2世”こと渡部(写真)は西武が育成するのが得意な大型打者。本家おかわり君たちと共演する日も近い? 写真:産経新聞社

 今年も大いに盛り上がったドラフト会議。果たして各チームは狙い通りの指名ができたのだろうか? 事前のチーム状況を改めて整理しながら、西武のドラフトを振り返ってみよう。

【指名選手】
1位 渡部健人(内野手/桐蔭横浜大)
2位 佐々木健(投手/NTT東日本)
3位 山村崇嘉(内野手/東海大相模高)
4位 若林楽人(外野手/駒澤大)
5位 大曲錬(投手/福岡大)
6位 タイシンガーブランドン大河(内野手/東農大北海道オホーツク)
7位 仲三河優太(外野手/大阪桐蔭高)
【育成】
1位 赤上優人(投手/東北公益文科大)
2位 長谷川信哉(外野手/敦賀気比高)
3位 宮本ジョセフ拳(外野手/名古屋学院大)
4位 豆田泰志(投手/浦和実業学園高)
5位 水上由伸(投手/四国学院大)
 
 チーム事情的に早川隆久(早稲田大)が1位指名の最有力候補とされていたが、渡辺久信GMは直前まで佐藤輝明(近畿大)の指名も示唆。今季は秋山翔吾がメジャーへ移籍し、中村剛也や栗山巧はすでに37歳。主砲の山川穂高も28歳とあって、次代の主軸と見込んでのリストアップだった。

 結局、まず最初は早川に1位入札したが、抽選を外すとスラッガータイプの三塁手・渡部に切り替えた。例年通り観客が会場にいれば、どよめきが起こったであろう超サプライズ指名。確かに事前にも候補として名前は出ていたが、3~4位での指名が予想されていたので、編成部の評価は相当高かったことになる。文字通りの大型選手で、このタイプの打者の育成は西武の十八番。中村・山川との“三役揃い踏み”は意外に早く実現するかもしれない。
 

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