パ・リーグのクライマックシリーズがいよいよ明日、開ける。今年はファイナルステージのみの開催となり、こちらのレギュレーションも今までとは異なる3試合先勝(アドバンテージあり)と超短期決戦になっている。
ソフトバンクとロッテのレギュラーシーズンでのゲーム差は実に14。力関係からすれば、勝負にならないほどの差がついているが、この両者の対決はそう簡単には片付けられない。対戦成績でロッテが12勝11敗1分で勝ち越していることは言わずもがなだが、昨季もロッテが17勝8敗と圧倒したことも記憶に新しい。
この事実が両者の対決を白熱したものとさせている。
とはいえ、今季は9月までは直接対決で大きく負け越していたソフトバンクが一気に巻き返したという事実も無視することはできない。10月以降の対戦成績はソフトバンクの7勝2敗。両チームの実力差はどの程度のものなのかは精査しなければいけない。
まず、9月までと10月以降で両チームに何が起きていたのか。
端的に言うと、ソフトバンクが絶好調でロッテが絶不調だった。特にロッテは新型コロナウイルスがチーム内で蔓延し、11人の離脱者を出した。このことが不調を招いた大きな原因であることは間違いない。
もっとも、今は離脱者も復帰している。そのため、CSでは9月以前の力関係に戻る可能性を期待する見方もあるようだが、これは早合点だ。ロッテはCS進出を死守したとはいえ、9月までの勢いを取り戻したわけではない。とりわけ、チーム最多の25本塁打を記録していたマーティンの故障離脱は大きい。彼以外に2ケタ本塁打を放った打者は井上晴哉(15本)のみ。打線の迫力という点では、ソフトバンクに大きく後れを取っている。
もう一つ、9月までと10月以降で大きな違いがある。それは中村奨吾の状態だ。
中村の対ソフトバンク戦の打率は.338。加えて、出塁率と長打率を足したOPSでも.941と極めて優れた数字を残している。
だが、10月以降に限れば打率.214と大きく下がる。しかも、安打はすべて単打で、OPSも.600未満に落ち込んでいる。
ソフトバンクとロッテのレギュラーシーズンでのゲーム差は実に14。力関係からすれば、勝負にならないほどの差がついているが、この両者の対決はそう簡単には片付けられない。対戦成績でロッテが12勝11敗1分で勝ち越していることは言わずもがなだが、昨季もロッテが17勝8敗と圧倒したことも記憶に新しい。
この事実が両者の対決を白熱したものとさせている。
とはいえ、今季は9月までは直接対決で大きく負け越していたソフトバンクが一気に巻き返したという事実も無視することはできない。10月以降の対戦成績はソフトバンクの7勝2敗。両チームの実力差はどの程度のものなのかは精査しなければいけない。
まず、9月までと10月以降で両チームに何が起きていたのか。
端的に言うと、ソフトバンクが絶好調でロッテが絶不調だった。特にロッテは新型コロナウイルスがチーム内で蔓延し、11人の離脱者を出した。このことが不調を招いた大きな原因であることは間違いない。
もっとも、今は離脱者も復帰している。そのため、CSでは9月以前の力関係に戻る可能性を期待する見方もあるようだが、これは早合点だ。ロッテはCS進出を死守したとはいえ、9月までの勢いを取り戻したわけではない。とりわけ、チーム最多の25本塁打を記録していたマーティンの故障離脱は大きい。彼以外に2ケタ本塁打を放った打者は井上晴哉(15本)のみ。打線の迫力という点では、ソフトバンクに大きく後れを取っている。
もう一つ、9月までと10月以降で大きな違いがある。それは中村奨吾の状態だ。
中村の対ソフトバンク戦の打率は.338。加えて、出塁率と長打率を足したOPSでも.941と極めて優れた数字を残している。
だが、10月以降に限れば打率.214と大きく下がる。しかも、安打はすべて単打で、OPSも.600未満に落ち込んでいる。