今季限りで退任するDeNAベイスターズのアレックス・ラミレス監督が14日の最終戦後、本拠地のファンの前で最後の挨拶を行った。

「まず初めに、監督をする機会を与えてくれた神様に感謝したい」と切り出したラミレス監督。

　次に球団関係者にも感謝を述べ、「日本に連れてきてくれたヤクルトスワローズ、選手として素晴らしい機会を与えてくれた読売ジャイアンツにも感謝を捧げたい」と、古巣の２球団にも言及した。

　続いて、現役終盤の監督を望む気持ちを回顧し、「日本で監督をするという夢がかなって、本当に悔いはない。素晴らしい５年間だった」と、監督生活を振り返った。

　一方で、負けず嫌いの一面も垣間見せる。「常に勝ちたいと思っていたが、残念ながら優勝することはできなかった」。それでも、「次の監督がDeNAベイスターズを必ず優勝させてくれると思っている」と後任に夢を託す。
  　また、「今から私は皆さんと同じDeNAファンになる。心から応援していきたい」と話し、自らの元でベストを尽くして戦った選手に感謝とエールを送った。

　結びに、夫人や子どものサポートを感謝し、最後にはこう繰り返した。「まったく悔いはない。本当に幸せだった」

　選手を信じ、自身の手腕を信じたラミレス監督。「明日は明日の風が吹く」。常に前を向き、勝利を求め続けた男の“指導者第一章”は、大きな拍手に包まれて幕を閉じた。

構成●THE DIGEST編集部

【DeNA PHOTO】ラミレス監督が見守る中、選手たちが猛アピール！