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プロ野球

2試合計18対3…デスパ6打点&栗原4安打の日本Sタイ記録でソフトバンク連勝! 巨人は好機で打てず13対2と完敗

SLUGGER編集部

2020.11.22

ソフトバンクが2連勝。巨人は再三のチャンスで一本が出ず、この日も惨敗だった。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

ソフトバンクが2連勝。巨人は再三のチャンスで一本が出ず、この日も惨敗だった。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

[日本シリーズ第2戦]巨人 2-13 ソフトバンク/11月22日/京セラドーム大阪

 ソフトバンクの「強さ」と巨人の「弱さ」がこの日も露呈した一戦となった。

 日本シリーズは22日、第2戦が開催され、ソフトバンクが13対2で巨人を下してシリーズ2連勝とした。昨夜に2018年日本シリーズ第3戦からの連勝記録を9とし、プロ野球記録を樹立したばかりの“王者”ソフトバンクは、その数字を前人未踏の2ケタまで伸ばしている。

 初回からソフトバンク打線に火が付いた。巨人の先発左腕・今村信貴に対して左腕キラー、2番の川島慶三が四球で出塁すると、柳田悠岐が強烈なセンターオーバーの二塁打で先制。さらに連打とエラーでチャンスを作り、いきなり3点を先制した。2回には甲斐拓也のソロ、3回はグラシアルの2ランも飛び出し、序盤でほぼ決着がついたような展開となった。

 対する巨人は3回に石川柊太から2死一、二塁のチャンスを作るも一本が出ず、ずるずるとした中で中盤に突入した。5回表にデスパイネの犠飛で7対0とされた巨人だったがその裏、ウィーラーが2ランを放ってようやくスコアボードに点を刻むと、6回表はこの日初めての三者凡退。わずかに流れが出来た中で、1死から3番・坂本勇人、4番・岡本和真が連打でチャンス拡大。「一本出れば、逆転の可能性も……」という希望が、5番・丸佳浩に託された。
 
 ここで、日本シリーズ3連覇中の絶対王者・ソフトバンクが動く。“左殺し” の嘉弥真新也を投入すると、4球すべて外角のスライダーで丸を空振り三振に仕留めて2アウト。巨人は石川慎吾を代打で起用したが、ソフトバンクは昨年の新人王・高橋礼にスイッチ。そして巨人もここで田中俊太を代打の代打に出し、田中は気合いで四球を選んで満塁のチャンスを作る。

 最大のチャンスで中島宏之。カウント3-1とし、やや制球を乱す高橋に対して押し出しの雰囲気もあった中、5球目のど真ん中のストレートを見逃して中島は顔をしかめる。果たして6球目、外角のストレートに中島のバットは空を切り、巨人は最大のチャンスで一本が出なかった。

 となれば、流れはソフトバンクへ。直後の7回表、先頭の牧原大成のヒットをきっかけに今度はソフトバンクが1死満塁のチャンスを作ると、6番・デスパイネが鍵谷陽平のストレートを右翼スタンドへ叩き込み、日本シリーズ史上21人目の満塁ホームラン。この日デスパイネは計6打点、日本シリーズタイ記録も樹立している。

 そして9回には、前日に菅野智之から先制2ランを放った栗原陵矢が同じく史上23人目、日本シリーズタイ記録の1試合4安打をマークするなど、2点を加えてソフトバンクが13対2で大勝。シリーズ2連勝で24日からの本拠地開催第3戦へ向かうことになる。第1戦は5対1と来て2試合合計18対3と投打で圧巻のパフォーマンス。巨人は昨年から屈辱の6連敗とし、王座奪還の道が厳しくなってきた。

構成●SLUGGER編集部

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