プロ野球

「テンポの良さを意識してしっかり投げられた」石川柊太、日本シリーズ初先発初勝利に大きな手応え

SLUGGER編集部

2020.11.23

日本シリーズ初先発でしっかり仕事を果たした石川。5.1回で7三振を奪うなど、得意のパワーカーブで巨人打線を翻弄した。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

[日本シリーズ第2戦]ソフトバンク13-2巨人/11月22日/京セラドーム大阪

 京セラドームで22日に行われた日本シリーズ第2戦は、ソフトバンクが15安打13得点の猛攻で巨人を下して2連勝を果たした。

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 初回に柳田悠岐のタイムリー二塁打を皮切りに3点を先制したソフトバンクは、勢いそのまま5回までに7得点。5回裏には巨人がウィーラーの2ランで2点を返したが、その後も7回にデスパイネの満塁弾が飛び出すなどソフトバンク打線の勢いはまったく止まらず、結局13対2の大勝となった。

 ヒーローに選ばれたのは、先発して5.1回を4安打2失点に抑え、しっかりと試合を作った石川柊太。これまでの日本シリーズでの登板はすべてリリーフで、今回が日本シリーズ初先発。試合後のインタビューで「中継ぎのつもりで、という感じで臨んだけれども、やはり違った緊張感もあるし、自分の中でいろいろな思いもあった」と振り返るなど、相当のプレッシャーがあったようだ。
 
 だが、打線の援護に救われた。好投の理由を「早い段階で野手陣が点を取ってくれたので、それに水を差さないように、自分のテンポの良さを意識してしっかり投げられたのが大きかった」と語った石川は、「(打線には)シーズン中からいつも助けられていて、そこに乗っていかなくちゃという気持ちにさせてもらっている。頼もしいという気持ちで、感謝しかない」と、野手陣に対する感謝をインタビューで繰り返し語っていた。

 ソフトバンクは敵地で連勝し、明後日からは本拠地PayPayドームでの試合となる。石川が「自分の実力以上の力が出せる」と語ったファンの応援を背に、ソフトバンクは4年連続の日本一を目指す。

構成●SLUGGER編集部