プロ野球

【日本シリーズ第4戦|採点&寸評:巨人】1番抜擢の若林が健闘も、4番・岡本と先発・畠には厳しい評価

氏原英明

2020.11.26

岡本はシリーズ通算13打数1安打。長打も打点も1つも記録できずに終わってしまった。写真:田口有史

[日本シリーズ第4戦]ソフトバンク4-1巨人/11月25日/PayPayドーム

【巨人・総評】5.0
初回にこのシリーズ初めて先制点を挙げたものの、リードは束の間。その裏、先発・畠世周が柳田悠岐に逆転弾を許すと、2回には甲斐拓也にも2点本塁打を食らって3点のビハインド。その後も反撃のチャンスを作れず、ソフトバンクの継投策の前に封じられた。史上初めての日本シリーズ2年連続4連敗という屈辱を味わった。

<先発野手>
1 右 若林晃弘 6.5
1番に抜擢され、いきなり二塁打を放って先制点につなげた。ファーストストライクを積極的に打ちに行く姿勢で、5回にもヒットを放った。

2 遊 坂本勇人 6.0
初回の先制二塁打は見事だったが、その後は2三振。守備では好プレーで投手を盛り立てたものの、最後までチームを引っ張りきれなかった。

3 中 丸佳浩 5.5
初回、先制直後の一塁フライはチームの勢いを削ぐものだった。5回にはまたも嘉弥真新也に封じられ、4打数ノーヒットに終わった。

4 三 岡本和真 5.0(9回)
9回に四球で出塁したものの、3打数無安打2三振。最後までソフトバンク投手陣のストレートを捉えきれず、4番の役目を果たせなかった。
 
5 指 ウィーラー 5.5
第1打席はボールをよく選んで四球で出塁したものの、2打席目以降は元気なく3打数無安打2三振に終わった。

6 一 中島宏之 6.0(9回交代)
シリーズ初安打を含む2安打。ただ、初回に2死一、二塁の場面では9球連続ファウルで粘ったものの最後は三振。ここで一本出ていれば……。

7 二 田中俊太 6.0
シリーズ初スタメン初打席でヒットを放ち、4回も痛烈なライナー。ただ、9回1死一、二塁で3-0から見逃し三振はもったいなかった。

8 捕 岸田行倫 5.5(7回交代)
大城卓三に代わって先発マスクをかぶり、2回は無死一塁から犠打を決めたが、守っては2回までに4失点と好投を引き出せなかった。

9 左 増田大輝 5.5(7回交代)
左投手対策として先発起用されたが、2打席とも力のない打球で凡退。もっと積極的に行ってほしかった。