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プロ野球

パ1位×セ2位、セ1位×パ2位の「たすきがけ形式」でクライマックスシリーズのさらなる活性化を

藤原彬

2020.11.29

現在、ソフトバンクが4年連続の日本一。新たなCS制度を模索することで、さらなる球界の活性化が見込めるはずだ。写真:田口有史

現在、ソフトバンクが4年連続の日本一。新たなCS制度を模索することで、さらなる球界の活性化が見込めるはずだ。写真:田口有史

 今年はコロナ禍の影響で、通常は各リーグ3球団が戦うクライマックスシリーズ(以下CS)をセ・リーグは行わず、パ・リーグはシーズン上位2球団のみで開催した。その結果、巨人が早々に優勝を決めた後に間延びしたセ・リーグと、終盤まで熾烈なCS争いが繰り広げられたパ・リーグで好対照となり、CSが果たす重要な役割を改めて浮き彫りにした。

 CS制度の最大のメリットは言うまでもなく収益の最大化だ。CSそのものが生むチケット収入や放映権料はもちろん、レギュラーシーズンで消化試合が少なくなることの効果もかなり大きい。ファン心理を考えると、手に汗握る戦いの連続にひいきチームへの愛着は増すだろうし、新規ファンを呼び込むかもしれない。また、短期決戦から生まれる戦術や駆け引き、選手たちが得た経験が日本代表の戦いにも還元される。こうした数々の恩恵は多くのファンや関係者の間でも共有されており、CSそのものの廃止を望む声は少数にとどまると思われる。
 
 とはいえ、現行制度に問題がないわけではない。

 プレーオフ導入が検討された当時、反対派の意見として多かったのは「レギュラーシーズンの価値を損なう」との考え方だった。実際に、2017年の広島や18、19年の西武など、近年はリーグ優勝を果たしたチームがCS敗退により日本シリーズに出られない事態が相次いでいる。

 選手や監督・コーチ、スタッフも含めて、全員がまったく同じ顔ぶれで次のシーズンに臨むことはない。長いシーズンを制してリーグ優勝を成し遂げながら日本一を争う舞台に立てないやるせなさは、たとえ翌年以降に頂点に立てたとしても、完全に拭い去れるものではないだろう。

 逆に、現行の制度ではレギュラシーズンで勝率5割にすら届かなったチームが「日本一」の称号を得る余地を残している。これまで、勝率5割未満でCSに進出した例は両リーグで9つ。幸い(?)、その中で日本シリーズの舞台に立ったチームはまだないが、これもまたレギュラーシーズンの価値を損なわせる。
 

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