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大谷翔平、エンジェルス残留が”内定”。来季年俸は4倍以上の増額予想…でも日ハム時代にやっと並ぶ

THE DIGEST編集部

2020.12.03

大谷はエンジェルス残留がほぼ確定。気になる年俸は4倍増が見込まれるが……。(C)Getty Images

大谷はエンジェルス残留がほぼ確定。気になる年俸は4倍増が見込まれるが……。(C)Getty Images

 メジャーリーグは現地時間2日、「ノンテンダー・デッドライン」を迎え、まだFA資格を有していない選手も市場に出ることになった。各球団はこの日までにサービスタイム(メジャー登録日数)が6年未満の選手に対して契約を提示(=テンダー)する意思を示す必要があり、逆に提示を受けなかった(ノンテンダー)選手は、簡単に言えば「あなたは残留しなくていいですよ」と肩を叩かれるようなものである。

 メジャーの場合、年俸調停権を持っていない選手は最低保証年俸に近い金額でプレーする必要があり、サービスタイムが3年以上となって調停権を得ると、一気に年俸が増える仕組みだ。例えば、2017年に当時メジャー新人記録の52本塁打を放ったアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、18年の年俸は前年から8万ドル上がったのみの62万2300ドル(約6495万円)だったが、調停権を得た昨オフは68万ドルから一気に850万ドル(約8億8700万円)へ大幅昇給している。

 そしてこのオフ、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平も年俸調停権を手にすることになった。もっとも、球団から「昇給は高すぎる」と判断されれば、大谷もノンテンダーFAとなる可能性があったわけだが、契約意思を提示されて“残留が内定”(この後にトレードされることもあり得る)。

 今季はコロナ禍とあって多くの球団が財政的に苦しい状況が続いており、昨季38本塁打を放ったカイル・シュワーバー(シカゴ・カブス)、今季リーグ3位の16本塁打を記録したアダム・デュバル(アトランタ・ブレーブス)などがノンテンダーFAとなっており、彼らに関しては成績が昇給額に見合わないなどとした理由で、判断されている。
 
 では果たして、大谷の来季年俸はどれくらいになるだろうか。大谷はメジャー1年目の2018年、年俸は最低保証の54万5000ドル(約5700万円)であり、新人王を獲得して迎えた19年は65万ドル(約6900万円)と微増、今季は70万ドル(約7500万円)だった。米最大の移籍情報サイト『トレード・ルーマーズ』は各選手の年俸調停予想額を掲載しており、大谷に関しては「打者の成績を基準として」300万ドル(約3億1600万円)としている。

 同サイトは今季の60試合シーズンの成績を162試合換算とし、1本塁打は2.7本という形で従来のモデルに適用。年俸調停の際は直近の成績も非常に重要だが、過去の積み重ねも評価の対象であり、今季打率.190、7本塁打、OPS.657と大不振に陥った大谷でも、70万ドル→300万ドルという4倍の昇給となる見立てだ。

 もっとも、仮にこの4倍昇給となっても、大谷はやっと日本ハム時代の年俸に“追いついた”形だ。プロ4年目の2016年、大谷は投打で圧巻の成績を残して投手&DHでベストナインを受賞、MVPに輝く大活躍でチームを日本一に導いた。その年のオフに手にした年俸が2億7000万円(1年目から1500万円→3000万円→1億円→2億円)だったので、ついに、という感もある。

 今季は自慢の打力は鳴りを潜め、トミー・ジョン手術からの復活を期したマウンドでも大炎上と不本意な一年だった。しかし来季、投打で大活躍できれば、それこそ1000万ドル(約10億8000万円)に届くような昇給もあるだろう。改めて、来季の活躍が楽しみである。

構成●THE DIGEST編集部

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