プロ野球

国内FA新規取得者21名の動向は? 小川&梶谷ら4名が宣言、注目の大野と増田は大型契約をゲット

THE DIGEST編集部

2020.12.05

今オフは4人がFA市場に。最注目は小川(左)と梶谷(右上)か。沢村賞の大野(右下)も去就が注目されたが、“意外”な残留を早々に決めた。写真:田中研治(小川)、徳原隆元(梶谷)、金子拓弥(大野)

 プロ野球は昨日4日、今季のフリーエージェント(FA)有資格者の申請期限が終了。6日からFA権を行使した選手を巡っての争奪戦が幕を開けることになる。今季の有資格者は全97人、うち21選手が新たにFA権を取得した。果たして彼らの去就はどうなったのか。以下がその一覧だ。

【国内FA新規取得者一覧】※金額は推定、複数年は総額
<パ・リーグ>
▶ ソフトバンク
・森唯斗(28歳)→残留/4年18億4000万円の2年目

▶ ロッテ
・松永昂大(32歳)→FA権行使

▶ 西武
・増田達至(32歳) →FA権行使の上で残留/4年12億円
・金子侑司(30歳)→残留/4年4億8000万円の2年目
・熊代聖人(31歳)→FA権行使の上で残留

▶ 楽天
・塩見貴洋(32歳)→残留/来季年俸4000万円
・岡島豪郎(31歳)→残留/来季年俸2300万円
・島内宏明(30歳)→残留/―

▶ 日本ハム
・西川遥輝(28歳)→ポスティングでメジャー移籍を希望

▶オリックス
・松井雅人(33歳)→残留/―
 
<セ・リーグ>
▶ 巨人
・鍵谷陽平(30歳)→残留/―

▶ 中日
・大野雄大(31歳)→残留/3年9億円

▶ 阪神
・岩田稔(37歳)→残留/―

▶ DeNA
・井納翔一(34歳)→FA権行使
・梶谷隆幸(32歳)→FA権行使
・ロペス(37歳)→自由契約

▶ 広島
・田中広輔(31歳)→残留/2年4億円

▶ ヤクルト
・石山泰稚(32歳)→残留/4年7億円
・小川泰弘(30歳)→FA権行使
・山田哲人(28歳)→残留/7年40億円
・荒木貴裕(33歳)→残留見込み

 上述の通り、今季は松永昂大(ロッテ)、梶谷隆幸、井納翔一(ともにDeNA)、小川泰弘(ヤクルト)の4人がFA権を行使した。中でも投打の注目選手はヤクルトのエース、"ライアン"こと小川泰弘と、DeNAのリードオフ・梶谷隆幸だろう。

 小川は今季自身3度目、5年ぶりとなる2ケタ勝利をマーク。8月15日のDeNA戦ではノーヒットノーランの快挙を達成した。一方の梶谷は、数シーズンぶりに故障なく過ごすと、いずれもリーグ2位の打率.323、140安打を記録。19本塁打&14盗塁、OPS.913とキャリアイヤーを過ごして最高のタイミングでFAとなっている。ともに大型契約を手にするのは間違いない。
 
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