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プロ野球

最優秀防御率のタイトル獲得と侍ジャパン入り。ステップアップを続ける山本由伸が突き進むエース道

どら増田

2019.10.02

高卒3年目で最優秀防御率に輝くなど、大ブレイクを果たして山本。11月のプレミア12でも活躍が期待される。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

高卒3年目で最優秀防御率に輝くなど、大ブレイクを果たして山本。11月のプレミア12でも活躍が期待される。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 9月29日、山本由伸(オリックス)が京セラドーム大阪で行われたソフトバンクとのシーズン最終戦に先発し、6回を1失点で抑えて8勝目を挙げるとともに規定投球回に到達。防御率1.95でリーグトップに立ち、高卒3年目にして最優秀防御率のタイトルを獲得した。
 
「やっぱり嬉しいですね。でも、先発になってもこれぐらいはやるやろというのは思っていましたよ。実力があるから1年目から投げさせた。去年、後ろを任せられたのも、今年、先発を勝ち取ったのもヨシノブに実力があるからなんです」
 
 タイトル獲得についてとても嬉しそうに話していたのは、山本をルーキーイヤーから一軍で起用し、昨年まで監督を務めていた福良淳一GMである。
 
 山本はルーキーイヤーの2017年に先発で一軍デビューを果たし、プロ初勝利も挙げている。2年目はアルバースとの開幕ローテーション争いを繰り広げていたが、チーム事情も重なり、リリーフに転向。セットアップとして54登板、36ホールドポイントを記録し、オールスターにも選出された。オフには先発の柱だった金子千尋(弌大/現日本ハム)、西勇輝(現阪神)が退団。これが先発再転向を希望していた山本にとって大きなチャンスとなった。
 
 福良GMは山本との昨シーズンのやりとりをこう明かす。
 
「去年のシーズン終わり頃ですかね。ヨシノブが抹消される前に話をした時に『来年は先発をやりたいです』と言ってきて、その時は僕の立場もどうなるか分からなかったんで、『そうか。分かった』としか言わなかったんですけど(先発に再転向して)良かったですね」
 迎えた2019年、山本は開幕ローテーション入りを果たした。
 
 初登板となった4月3日のソフトバンク戦では、勝敗こそつかなかったもののいきなり9回1安打無失点の快投でファンの度肝を抜いた。自ら申し出た先発再転向の道。首脳陣に対して「先発でも大丈夫」と信頼させるピッチングを見せつけた。この試合後には、山本の先発に懸ける思いを知る周囲の人々からの反響が凄く、「泣いたという人もいてくれて、反響の大きさに驚きました」と振り返った。
 
 今季はなかなか勝ち星に恵まれなかったが、敗れた時は「あのときゼロで抑えていれば負けなかった」と反省し、「こんな日もあります。次、頑張ります」と常に切り替えていた。本人も「1試合1試合、全力でしっかり集中して投げることがてきた」ことを今年活躍できた要因の一つに挙げている。
 
 バッテリーを組む女房役の若月健矢いわく「ボール自体は変わってないんですけど、フォームで緩急をつけられるようになった。今年の活躍は予想以上でしたね。タイトルは全力で獲らせてあげたい」。高山郁夫投手コーチは、「正直、1年間ローテーションで回って、平均7イニング以上投げられるとは思わなかった。立派なものですよ。規定に乗せられれば本人の自信になる」と驚きつつ、規定投球回到達と防御率のタイトル獲得を願っていた。
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