ナゴヤドームは10日、医薬品メーカーの興和とネーミングライツ（命名権）契約を結ぶことで合意したと発表した。契約期間は2021年１月から25年12月末までとなり、これに伴い、中日ドラゴンズの本拠地ナゴヤドームは来季から「バンテリンドームナゴヤ」に変更される。

　1997年３月に開場となったナゴヤドームが命名権を導入するのは今回が初めて。セ・リーグでは広島東洋カープの本拠地「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム 広島」に続き２球団目となるが、一方、パ・リーグでは福岡ソフトバンク、千葉ロッテ、埼玉西武、東北楽天、オリックスの５球団で導入されている。

　やはり球場名が変更となるのはファンにとっても衝撃的なものだったようだ。今回の合意報道が発表となると、「ナゴヤドーム」「ナゴド（愛称）」「バンテリンドーム」といったワードがツイッターのトレンド入りし、また同社が肩こりなどの塗り薬やサポーターなどを発売していることにかけて、ファンからは「怪我人が多い中日にとっては朗報」「怪我の多さを認定された気分（笑）」といったコメントも寄せられた。
  　そして選手側も球場名の変更に反応している。今季53試合に登板し、リーグ最多タイの30ホールドポイントを記録して最優秀中継ぎ投手賞に輝いた中日の左腕・福敬登は「ドーピングに引っかからないのであれば投げる前と打たれた後は胃が痛くなるのでシーズン中はキャベジンお願いします笑笑」と自身のツイッター（@fukuhiroto）に投稿。

　筋肉の疲労ではなく、大事な場面で登板が多い救援投手“らしい”コメントに中日ファンも爆笑の嵐に。「思わず声出して笑った笑」「新ネームの違和感が笑いになりました！」といった声や、「中日の試合は胃に悪い接戦が多いから、キャベジンドームでも笑」という“新たな球場名”の提案まであった。他にも中継ぎ右腕の又吉克樹は、同社がＣＭ起用を検討していると聞いて、「今日から塗って寝ます！」とアピールも行っている。

　新球場名がファンなどに馴染むのは少し時間がかかるかもしれないが、今季８年ぶりのＡクラス入りを果たした中日の“追い風”になることに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部