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プロ野球

セーブ王・スアレスの2年7億円での阪神残留に対する海外メディアの報道は?「MLB複数球団からの関心が高まっていたが…」

SLUGGER編集部

2020.12.14

今季セーブ王を獲得したスアレスが大型契約で残留へ。MLBも狙った豪腕が市場に出ないことを、現地メディアはどう報じたのだろうか。写真:山手琢也

今季セーブ王を獲得したスアレスが大型契約で残留へ。MLBも狙った豪腕が市場に出ないことを、現地メディアはどう報じたのだろうか。写真:山手琢也

 タイガースファンに一足早い“クリスマスプレゼント”が届いた。今季25セーブを記録して最多セーブを獲得したロベルト・スアレスが、阪神と2年675万ドル(約7億円)で契約に合意したと、『MLBネットワーク』のジョン・モロシ記者が報じている。

 昨オフにソフトバンクから加入した右腕は、抑えの藤川球児の不調によりシーズン中盤からクローザーに昇格すると、160キロ超の速球を武器に51登板で3勝1敗、25セーブ、防御率2.24と好投。しかし1年契約だったこともあり、オフに阪神の契約保留者名簿から外れていた。

 果たして、その去就が注目されていたが、阪神が2年675万ドルの好条件を提示して残留となった。もっとも、モロシ氏によると、2年目はプレーヤーオプションであり、スアレス次第で2022年も阪神でプレーするのか判断できるとのことである。
 
 ツイッターのフォロワー数30万人以上を誇るモロシ氏が、“異国”の契約情報について報じたのも、ツイート内で「MLBの関心があったロベルト・スアレス」と触れれたように、
スアレスがMLBからも注目される存在だったからだ。実際、MLBの移籍情報を扱う『MLBトレード・ルーマーズ』では、「スアレスはアメリカ国内のチームでプレーしたことは一度もないが、この冬にはMLB球団からも関心を集めていた」、ドミニカ共和国のスポーツメディア『El Fliedeo.com』でも「MLBの複数球団からの関心が高まっていたが、ベネズエラ人リリーバーは阪神と契約合意に達した」と報道されたほどである。

 そして『El Fliedeo.com』では、「スアレスがNPBで見事なシーズンを過ごし、オフにFAとなった時点で、すべての物事がスアレスはMLBと契約合意するものだと指示していた。しかし、阪神からの莫大な条件を提示されて再契約に合意した」と、おそらくスアレスも思ってもいなかった契約内容(2年675万ドル、2年目はプレーヤーオプション)が今回の残留劇にあったと考察している。

 正式発表はまだだが、阪神は今季KBO(韓国プロ野球)でMVPに輝いたメル・ロハスJr.外野手と最多勝投手のラウル・アルカンタラとも契約に合意したと報じられている。絶対的守護神の残留もあって、外国人選手の陣容はかなり充実したのは間違いない。今季はリーグ2位に終わった阪神だが、来季は2005年以来16年ぶりのリーグ優勝への視界は良好、といったところだろうか。

構成●SLUGGER編集部
 
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