青天の霹靂(へきれき)のトレードが決まった。
スポーツメディア『ジ・アスレティック』のデニス・リン記者は現地時間27日、サンディエゴ・パドレスが2018年ア・リーグのサイ・ヤング賞投手、ブレイク・スネルをタンパベイ・レイズから獲得したことを報じた。
パドレスからは本格派右腕のルイス・パティーノ、両打ち捕手のフランシスコ・メヒーア、強肩捕手のブレイク・ハント、そして今年のドラフト3巡目で獲得した右腕コール・ウィルコックスの4名が含まているという。MLB.comの若手有望株ランキングトップ100に入っている選手はパティーノ一人だけだが、他の3人はパドレス傘下の上位選手であり、レイズはファーム組織の拡充に成功した形だ。
中でもウィルコックスは3巡目指名ながら、契約金330万ドル(約3億4000万円)を手にした選手であり、レイズは一切の契約金を支払うことなく、ドラフト上位の実力がある選手の補強できたと言える。また、パティーノもマーカス・ストーマン(ニューヨーク・メッツ)と比較される素質を持つと言われ、来季に先発ローテーションを担う可能性も高い。
日本的に言えば、2018年に21勝、防御率1.89の二冠を獲得してサイ・ヤング賞を手にした投手を放出するなど信じられないように映るかもしれない。しかし、レイズは決して金銭的に余裕のある球団ではなく、来季1050万ドル(約10億8700万円)、2022年に1250万ドル(約12億9400万円)、2023年は1600万ドル(約16億5600万円)の左腕のサラリーは重荷ではあった。また、今年のワールドシリーズでもスネルが自身の起用法に不満を呈したように、両者の関係が良好ではなかったことも、トレードの理由の一つになったとも言われている。
進境著しいパドレスは、このオフにエース級の先発投手の補強を狙っていた。実際、ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)のトレードについても球団間で話し合いが持たれていたとも報道されている。しかし、今回のスネル補強を受けて、ダルビッシュのトレードは立ち消えになった可能性もあるものの、積極的な動きを見せるパドレスのことを考えると……。
構成●SLUGGER編集部
スポーツメディア『ジ・アスレティック』のデニス・リン記者は現地時間27日、サンディエゴ・パドレスが2018年ア・リーグのサイ・ヤング賞投手、ブレイク・スネルをタンパベイ・レイズから獲得したことを報じた。
パドレスからは本格派右腕のルイス・パティーノ、両打ち捕手のフランシスコ・メヒーア、強肩捕手のブレイク・ハント、そして今年のドラフト3巡目で獲得した右腕コール・ウィルコックスの4名が含まているという。MLB.comの若手有望株ランキングトップ100に入っている選手はパティーノ一人だけだが、他の3人はパドレス傘下の上位選手であり、レイズはファーム組織の拡充に成功した形だ。
中でもウィルコックスは3巡目指名ながら、契約金330万ドル(約3億4000万円)を手にした選手であり、レイズは一切の契約金を支払うことなく、ドラフト上位の実力がある選手の補強できたと言える。また、パティーノもマーカス・ストーマン(ニューヨーク・メッツ)と比較される素質を持つと言われ、来季に先発ローテーションを担う可能性も高い。
日本的に言えば、2018年に21勝、防御率1.89の二冠を獲得してサイ・ヤング賞を手にした投手を放出するなど信じられないように映るかもしれない。しかし、レイズは決して金銭的に余裕のある球団ではなく、来季1050万ドル(約10億8700万円)、2022年に1250万ドル(約12億9400万円)、2023年は1600万ドル(約16億5600万円)の左腕のサラリーは重荷ではあった。また、今年のワールドシリーズでもスネルが自身の起用法に不満を呈したように、両者の関係が良好ではなかったことも、トレードの理由の一つになったとも言われている。
進境著しいパドレスは、このオフにエース級の先発投手の補強を狙っていた。実際、ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)のトレードについても球団間で話し合いが持たれていたとも報道されている。しかし、今回のスネル補強を受けて、ダルビッシュのトレードは立ち消えになった可能性もあるものの、積極的な動きを見せるパドレスのことを考えると……。
構成●SLUGGER編集部