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期限迫る菅野のメジャー移籍は「すべてを満たすオファーがあった時だけ…」? 現地メディアが破談の可能性も言及

THE DIGEST編集部

2021.01.06

菅野のメジャー移籍のタイムリミットはあとわずか。ここにきて、日本残留の可能性も残っている。写真:THE DIGEST写真部

 巨人の大エース、菅野智之のポスティング期限が現地時間7日(日本時間8日)まで迫っている。果たして菅野は、以前からの夢であるメジャー移籍を決断するのか注目されているが、現地メディアは"破談"の可能性も示唆している。

 もっとも、ここでいう"破談"とは、菅野の需要がなく、という意味ではない。むしろ、その"逆"である。

 移籍情報を取り扱うアメリカの最大手メディア『MLBトレード・ルーマーズ』は4日、菅野の現況をまとめた記事を寄稿。はじめに、菅野の交渉期限が迫っているとしながらも、「強い交渉の立場にいる」と説明した。

 いわく、先日も各メディアが報じたように、菅野は巨人から4年契約を提示されている。しかも、単年は昨年もNPBトップだった年俸6億5000万円以上とされるだけでなく、毎オフごとに契約を破棄できるオプトアウト付きという異例の内容と言われている。
 
 このオフのMLBのストーブリーグは、コロナ禍の影響で相当に動きが鈍い。しかも、アメリカの感染状況は改善の兆しが見えず、今季も有観客でシーズンを行えるのか非常に不透明な状況である。そうなってくると、菅野サイドからすれば契約内容が抑えられる可能性があり、健康面においても不安な要素が大きい。

 そういうわけで、スポーツ大手メディア『ジ・アスレティック』の敏腕記者ケン・ローゼンタールはこう述べている。「(菅野にとって契約面でも毎年メジャーに挑戦できる巨人の)オファーを手にしたことで、非常に高い評価を受けているNPBのスーパースターは、彼が望むすべての要件を満たすオファーがあった時だけ、MLBに移籍すればよくなった」。

 菅野を巡っては当初、6球団以上の争奪戦が予想されていた。しかし、ここにきてニューヨーク・メッツが撤退したとも報じられており、現在有力とされているのは、トロント・ブルージェイズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ボストン・レッドソックスの3球団である。果たして彼ら(もしくは他の球団)は巨人の"魅力的"なオファーを上回るような提示ができるのだろうか。

 期限はもう2日しか残されていない。

構成●THE DIGEST編集部
 
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