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プロ野球

巨人新助っ人スモークはどうして日本へ?「メジャーより給料が高く、評価を立て直すため」と現地メディアが分析

THE DIGEST編集部

2021.01.07

元オールスター選手のスモーク来日が決定!通算196本塁打の彼が日本行きを選んだ理由とは?(C)Getty Images

元オールスター選手のスモーク来日が決定!通算196本塁打の彼が日本行きを選んだ理由とは?(C)Getty Images

 巨人に新たな“大物”が加わることとなった。

『MLBネットワーク』の人気アナリストで、ツイッターのフォロワー数63万人超を誇るジョン・ヘイマン記者は現地時間7日、自身のツイッターにて「前オールスター一塁手のジャスティン・スモークが読売ジャイアンツと契約合意した」と報じた。契約は2年、年俸保証600万ドル(約6億1800万円)に加えて出来高が付くという。スモークの巨人移籍に関しては年末にも報じられていたが、ついに実現した形だ。

 メジャー通算11年で196本塁打、打率.229、OPS.740のキャリア持つ両打ちの一塁手は現在34歳。2008年ドラフト全体11位指名でプロ入りするなど将来が嘱望されていたが、粗い打撃でなかなか開花できずにいた中で、2017年に38本塁打、OPS.883の活躍でオールスター選出とブレイクした。その後も3年連続20発以上をクリアしたものの、今季は短縮シーズンとはいえ5本塁打、打率.176と絶不調。三振率31.8%は自己ワースト2位、自慢の選球眼も四球率7.6%とふるわなかった。
 
 とはいえ、元トッププロスペクトの球宴選手だ。実績を考えればメジャーでの契約もあるように思う方もいるかもしれない。しかし、昨今のメジャーでは「ただ打てるだけ」の選手に対しての評価は低く、さらに研究結果から30代以降の選手に投資するのはハイリスクというのが一般的。しかも、スモークは打席内容も悪化しているため、MLBの移籍情報を取り扱う最大手メディア『MLBトレード・ルーマーズ』は職場探しが難航していたと論じている。

 だからこそ、同サイトでは巨人への移籍を決断した背景についてこう述べた。「両打ち打者(スモーク)が、メジャーより高い給料を稼ぎ、そして(下落した)自身の評価を立て直すために日本行きを決めたことに驚きはない」。

 単純計算で巨人の契約内容は単年300万ドル(約3億900万円)であり、これは“不調”ではなかったスモークが2019年オフにミルウォーキー・ブルワーズと結んだ400万ドル(約4億1300万円)と大きく変わらない。年齢も一つ重ね、成績が悪かったこのオフ、単年でも巨人以上の契約を提示する球団があった可能性は低いだろう。もっとも、『MLBトレード・ルーマーズ』がいう「評価を立て直す」という点に関しては、2年を満了すれば36歳となり、仮に巨人で大活躍してもメジャー復帰の可能性も相当低いように思われるが。

 果たして今季、スモークが日本のファンの前で見せる姿は、オールスター出場時の全盛期のそれか。はたまた低打率だが長打を量産、一塁守備も優れたものか。それとも2020年のようなさっぱりな姿か。いずれにせよ、“ワクワク”させてくれる選手が日本に来ることは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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