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プロ野球

ソフトバンクのコリン・レイ獲得を海外メディアが称賛!新助っ人加入で「さらに強くなった」

THE DIGEST編集部

2021.01.08

レイの加入を海外メディアはどう報じた? 主力流出に備えた見事な補強との声も。(C)Getty Images

レイの加入を海外メディアはどう報じた? 主力流出に備えた見事な補強との声も。(C)Getty Images

 ソフトバンクは7日、右投手コリン・レイの入団を発表した。現在30歳のレイは昨季までシカゴ・カブスに所属し、ダルビッシュ有とチームメイト。カブスでは先発・救援ともにこなしたが、本職は先発投手だ。サンディエゴ・パドレス時代の2016年には102.2回を投げて5勝5敗、防御率4.82を記録。このうちの1勝はとくに印象的で、5月5日の対ニューヨーク・メッツ戦で7回2死までノーヒットノーランの快投を演じ、球団史上初の快挙なるかと注目されていた。

 しかし、この年の夏に右ヒジを痛めてトミー・ジョン手術を受けると、2017&18シーズンは全休。そして2019年に3Aの最優秀投手を獲得するなど復活を遂げ、昨季4年ぶりのメジャー復帰を果たしたというわけだ。レイは4シーム、シンカー、カットボール、カーブ、スプリッターと多彩な球種を投げる技巧派で、トミー・ジョン手術後も球速は衰えておらず、メジャーレベルでは遅いものの日本では平均93マイル(約149キロ)の速球は武器になるだろう。

 アマチュア時代も含めて注目されてきた選手でないだけに、アメリカメディアの報道は少ないものの、日本プロ野球が人気の国・台湾では、『自由時報』が大々的にレイの日本球界入りを伝えている。
 
「オフシーズンになって、ソフトバンクがさらに強くなった」とのフレーズで同紙はレイの加入を報道。メジャー通算8勝と決して実績がある投手ではないもかかわらず、やや大げさともとれる伝え方をしているのも、「昨年まで所属したリック・バンデンハークとマット・ムーアが退団する可能性が高い」からだろう。

 メジャーで有望株として評価されていたムーアは、来日1年目に13先発して6勝3敗、防御率2.65、奪三振率10.27をマーク。巨人との日本シリーズ第3戦では7回までノーヒッターの快投も演じた。一方のバンデンハークは今季こそ5先発で防御率6.92と振るわなかったが、2015年の最初のシーズンで9勝0敗を達成するなど、初登板から無傷の14連勝という快記録を樹立した本格派だ。

 しかし、両名ともオフの保有者名簿から外れており、ソフトバンクは先発ローテーションがやや心もとない状況だった。にもかからず、同紙が「オフの補強は静かなものだった」と評したように、ソフトバンクは珍しく動きが少ないまま新年を迎えた。そんな中で急転直下、技巧派右腕レイの補強が決まって“弱点”が一気に解決し、日本一5連覇という挑戦に万全な態勢を整えた形となったのだ。

 メジャーで15勝以上を2回、オールスター選出経験もあるムーアと比べると、レイの実績は相当に劣るが、日本で活躍できるかどうかにネームバリューは関係ない。果たしてどんな投球を見せてくれるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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