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プロ野球

【セ・リーグCS速報】“晴れのち雨”のラミレス采配。DeNAは「3番・筒香」が的中するも、継投失敗で大逆転負け

氏原英明

2019.10.05

ラミレス監督が前日の会見でキーマンに挙げていた筒香が見事活躍。しかし、投手起用に綻びが出て、大事な初戦を落とした。提供:朝日新聞社

ラミレス監督が前日の会見でキーマンに挙げていた筒香が見事活躍。しかし、投手起用に綻びが出て、大事な初戦を落とした。提供:朝日新聞社

 “晴れのち雨”。
指揮官の采配でこれほど展開が変わる試合も珍しい。

  セ・リーグのクライマックスシリーズ1st第1戦は、阪神が8−7でDeNAに逆転勝ちを収め、ファイナルステージ進出に王手をかけた。

 試合を最初に動かしたのはDeNAだった。
 1回、DeNAは先頭の神里和毅が右翼前安打で出塁、続く2番のソトも三遊間を破るヒットでチャンスを広げると、ここで3番に起用した筒香嘉智が右中間への豪快な一発。下半身の粘りを効かせての芸術的なアーチで幸先よく3点を先制した。

 試合前、ラミレス監督は筒香を3番に起用した理由をこう語っていた。

「絶対に初回に打席が来ますし、先制攻撃ができると思う」
 指揮官の予想通りの先制パンチで試合はDeNA優位のまま進んだ。

 守るほうでは、先発の石田健大がしっかりとゲームメイク。4回に1失点を喫したものの、点差を意識した堅実なピッチングで2番手の今永昇太につないだのだった。

 5回裏には追加点。
 4番手の島本浩也に対して1死から神里が中前安打を放って出塁すると、暴投で二塁へ。初回同様にソトも続いてチャンスを広げ、筒香&ロペスの連続タイムリーが飛び出す。さらに、2死満塁となって7番・柴田竜拓の2点適時打で、その差は7−1と一気に広がった。

 指揮官がこの試合のキーマンとして1番に復帰させた神里が4安打を放ち、3番に起用した筒香が1本塁打4打点の活躍。ラミレス監督の采配は「前半までは」完璧だった。
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