ストーブリーグがやっと"熱"を帯びてきた。現地時間15日、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていたDJ・ラメイヒューが、6年9000万ドル(約93億円)で再契約したことを複数のメディアが報じている。
昨季に打率.364で史上初となる両リーグでの首位打者を獲得したラメイヒューは、二塁の他に一塁&三塁もこなすユーティリティ性も魅力の一つ。現在32歳の好選手を巡ってはトロント・ブルージェイズやロサンゼルス・ドジャースなど複数球団が獲得を望んでいたが、"相思相愛"だったヤンキースへの出戻りとなった。
ラメイヒュー側は1億ドル(約103億円)を望んでいるとされた一方、金満ヤンキースもコロナ禍の影響で厳しい財政状況に迫られており、希望額には届かず、つい先日にはヤンキース以外との交渉を進めると報道されたばかり。しかし、長期契約ではあるものの、年平均1500万ドルと"安価"に抑えたことで、ヤンキースはぜいたく税追徴ラインへの余裕ができたことが合意点になったようだ。ブルージェイズも4年7800万ドル、年平均1950万ドルのオファーを提示したようだが、ラメイヒューは37歳まで保証された"本命"からの提示を受け入れた形だ。
ここで気になるのが、昨季までヤンキースに所属していた田中将大の動向だ。こちらも相思相愛の関係と見られていたが、ヤンキースは兎にも角にもラメイヒューとの再契約を優先しており、田中は二の次の状態だった。その間、ダルビッシュ有がトレード加入したサンディエゴ・パドレスや東北楽天の電撃復帰も報じられるなど、田中の周辺はあわただしくなっていたが、ラメイヒューの契約が決まったことで、いよいよ、といったことになるのか。
ラメイヒューの契約総額だけを見れば、ヤンキースと田中が再契約する可能性は低いように思われる。しかし、今年のぜいたく税ラインは2億1000万ドル(約218億円)だが、現在のロースターの固定費にラメイヒューの推定1500万ドルを加えても1億8000万ドル前後となっており、まだキャップスペースが残っている計算だ。
田中は事前予想で3年3900万ドル(約41億円)と言われているが、もしこの金額で両者が折り合うのであれば、十分に再合流しても不思議はない。もちろん、もっと好条件のオファーが来れば話は別だろうが、田中もラメイヒューのようにヤンキースに愛着を持っているとするならば、経済面においても障壁は意外に低くなった、と言えるかもしれない。トップ級の選手が決まったことで、今後も残る選手の去就が決まってくるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
昨季に打率.364で史上初となる両リーグでの首位打者を獲得したラメイヒューは、二塁の他に一塁&三塁もこなすユーティリティ性も魅力の一つ。現在32歳の好選手を巡ってはトロント・ブルージェイズやロサンゼルス・ドジャースなど複数球団が獲得を望んでいたが、"相思相愛"だったヤンキースへの出戻りとなった。
ラメイヒュー側は1億ドル(約103億円)を望んでいるとされた一方、金満ヤンキースもコロナ禍の影響で厳しい財政状況に迫られており、希望額には届かず、つい先日にはヤンキース以外との交渉を進めると報道されたばかり。しかし、長期契約ではあるものの、年平均1500万ドルと"安価"に抑えたことで、ヤンキースはぜいたく税追徴ラインへの余裕ができたことが合意点になったようだ。ブルージェイズも4年7800万ドル、年平均1950万ドルのオファーを提示したようだが、ラメイヒューは37歳まで保証された"本命"からの提示を受け入れた形だ。
ここで気になるのが、昨季までヤンキースに所属していた田中将大の動向だ。こちらも相思相愛の関係と見られていたが、ヤンキースは兎にも角にもラメイヒューとの再契約を優先しており、田中は二の次の状態だった。その間、ダルビッシュ有がトレード加入したサンディエゴ・パドレスや東北楽天の電撃復帰も報じられるなど、田中の周辺はあわただしくなっていたが、ラメイヒューの契約が決まったことで、いよいよ、といったことになるのか。
ラメイヒューの契約総額だけを見れば、ヤンキースと田中が再契約する可能性は低いように思われる。しかし、今年のぜいたく税ラインは2億1000万ドル(約218億円)だが、現在のロースターの固定費にラメイヒューの推定1500万ドルを加えても1億8000万ドル前後となっており、まだキャップスペースが残っている計算だ。
田中は事前予想で3年3900万ドル(約41億円)と言われているが、もしこの金額で両者が折り合うのであれば、十分に再合流しても不思議はない。もちろん、もっと好条件のオファーが来れば話は別だろうが、田中もラメイヒューのようにヤンキースに愛着を持っているとするならば、経済面においても障壁は意外に低くなった、と言えるかもしれない。トップ級の選手が決まったことで、今後も残る選手の去就が決まってくるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部