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プロ野球

【12球団ドラフト展望:楽天】則本昂、岸の後を継ぐ次代のエース候補に加え、将来の正遊撃手も確保したい

出野哲也

2019.10.08

絶対的なエースの則本昂だが、今季は3月に右ヒジのクリーニング手術を受け、プロ入り初めて規定投球回に到達できなかった。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

絶対的なエースの則本昂だが、今季は3月に右ヒジのクリーニング手術を受け、プロ入り初めて規定投球回に到達できなかった。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

【2019ドラフトのテーマ】
・投手陣は先発、ブルペンとも底上げが急務
・かねてから懸案の将来の正遊撃手候補獲得


 浅村栄斗、ブラッシュらの補強が成功して、前年は520得点にとどまっていた打線は614得点と見違えるほど攻撃力がアップ。見事ロッテとのCS争いを制した。しかしながら、投手陣に目を移すと、防御率はリーグ2位でも則本昂大と岸孝之は故障で合わせて27試合しか投げられず、美馬学もFA権を取得するなど、綻びが見え始めている。

 今季は石橋良太、弓削隼人が台頭したが、その一方で安樂智大が伸び悩み、釜田佳直は相次ぐ故障に苦しむなど、期待をかけた投手の育成が上手くいっていない現状もある。古川侑利を和田恋との交換で巨人に放出したことも含め、先発投手の底上げはかなり優先度が高いはずだ。
 
 というわけで、来季のことだけを考えれば1位指名は一軍定着に時間がかかりそうな佐々木朗希(大船渡高)ではなく、即戦力の森下暢仁(明治大)や、高校生でも早い段階で出てきそうな奥川恭伸(星陵高)に行きたくなる。ただ、ダルビッシュ有(カブス)、坂本勇人(巨人)、大谷翔平(エンジェルス)に続いて、またしても地元・東北の星である佐々木を取り逃がすとなると、ファンの反発も大きそう。その辺を石井一久GMはどう判断するか。

 投手は先発だけでなく、ブルペンも重要な補強ポイントだ。現状はハーマン、ブセニッツ、宋の外国人トリオに頼っている部分が大きく、36歳の青山浩二はもちろん、森原康平も来季は28歳と年齢的には決して若くはない。津森宥紀(東北福祉大)や杉山晃基(盛岡大付→創価大)ら、地縁のある高評価の選手たちは当然ターゲットになる。高梨雄平に大きな負担がかかっている中継ぎ左腕の層も厚くしたいので、評価が上昇している浜屋将大(三菱日立パワーシステムズ)の2位指名も考えられる。

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