沖縄・那覇でキャンプスタートとなった巨人S班の菅野智之投手が9日、今キャンプ2度目のブルペン入り。座らせた小林誠司捕手のミットへ、1球1球感触を確かめながら、ストレートのみ26球を投げた。
9時半、巨人S班全選手がメイングラウンドに集合。ウォーミングアップを終えると、この日は投手野手全員参加のベースランニングを行なった。暖かい日差しが照りつけるグラウンドで、菅野もベースを駆け抜けた。
サブグラウンドへ移動して行われたキャッチボールでは、去年から行っている腕から始動するフォームで、1球1球軸足にしっかり体重を乗せての遠投も行った。
投内連携で軽快なフィールディングを見せたあとブルペンへ。肩ならしが終わったところで、受ける捕手・小林誠司が座り、ミットを構えた。
「まずは感覚を取り戻すということ。いろいろ試していることもあるので、その確認をしました」
そう語った菅野は、プレートに足を置く位置などを確認しながら、1球1球、時間を使い、時折コースを指示しながら丁寧に投げ込む。
当初はS班キャンプの第2クールあたりでのブルペン入りを考えていたというが、そのプランを繰り上げた。「2、3日前倒ししたところで何もないんですが」と、少し笑みを浮かべたあと、その理由をこう話した。
「自分の性格的に(ブルペン入りを)あまり早く設定し過ぎてしまうと、予定より前に入ってしまうので、なるべく遅めに設定しておいて、気分が乗ったら入ろうかなと思っていました。天候もずっと暖かくて、思ったより体が動くというのもあります。20数球投げたからって、どうにかなるものでもないですが、(予定より早めに投げられたので)そう言った意味では、いい調整ができていると思います」
この日は全てストレートだった。当然、今後は変化球も投げる予定だが、現時点での調整プランはこう考えている。
「スライダーとかカットボールとか、そういう変化球はまだあまり投げる予定はないです。カーブだったり、フォークだったり、タテの変化球を中心に投げ込んでいくと思います。手首の角度であったり、リリースの高さ。これから本体が合流して、トラックマンだったり、そういう機器も多分入ってくると思うので、1球1球確認しながら、回転効率だったりとか、そういうところが今年の課題でもあるので、そういうことを確認しながら、投げたいと思います」
今年のテーマのひとつに、カーブの進化を掲げている。まずは、そのカーブを含めて、タテの変化球の精度を上げることを目論んでいるという。さらに、今回のブルペンではこんなことを試していた。
「プレートの踏む位置を一塁側へ変えています。まだ試している段階で、戻す可能性もありますが。自分で考えていることもがあるので、今日は誠司とボールの軌道だったり、これまでとの見え方の違いとか、そういうことを確認しました」
昨年、圧倒的な数字を残したエースだが、チームとしては2年連続でソフトバンクに苦杯を舐めさせられてしまった。さらなる高みを目指すため、歩みを止めることなく、このキャンプでさらに磨きをかけていく。
取材・文●岩国誠
【PHOTOギャラリー】球界を牽引するスター選手たちの「高校」「大学」当時を秘蔵写真で振り返る
9時半、巨人S班全選手がメイングラウンドに集合。ウォーミングアップを終えると、この日は投手野手全員参加のベースランニングを行なった。暖かい日差しが照りつけるグラウンドで、菅野もベースを駆け抜けた。
サブグラウンドへ移動して行われたキャッチボールでは、去年から行っている腕から始動するフォームで、1球1球軸足にしっかり体重を乗せての遠投も行った。
投内連携で軽快なフィールディングを見せたあとブルペンへ。肩ならしが終わったところで、受ける捕手・小林誠司が座り、ミットを構えた。
「まずは感覚を取り戻すということ。いろいろ試していることもあるので、その確認をしました」
そう語った菅野は、プレートに足を置く位置などを確認しながら、1球1球、時間を使い、時折コースを指示しながら丁寧に投げ込む。
当初はS班キャンプの第2クールあたりでのブルペン入りを考えていたというが、そのプランを繰り上げた。「2、3日前倒ししたところで何もないんですが」と、少し笑みを浮かべたあと、その理由をこう話した。
「自分の性格的に(ブルペン入りを)あまり早く設定し過ぎてしまうと、予定より前に入ってしまうので、なるべく遅めに設定しておいて、気分が乗ったら入ろうかなと思っていました。天候もずっと暖かくて、思ったより体が動くというのもあります。20数球投げたからって、どうにかなるものでもないですが、(予定より早めに投げられたので)そう言った意味では、いい調整ができていると思います」
この日は全てストレートだった。当然、今後は変化球も投げる予定だが、現時点での調整プランはこう考えている。
「スライダーとかカットボールとか、そういう変化球はまだあまり投げる予定はないです。カーブだったり、フォークだったり、タテの変化球を中心に投げ込んでいくと思います。手首の角度であったり、リリースの高さ。これから本体が合流して、トラックマンだったり、そういう機器も多分入ってくると思うので、1球1球確認しながら、回転効率だったりとか、そういうところが今年の課題でもあるので、そういうことを確認しながら、投げたいと思います」
今年のテーマのひとつに、カーブの進化を掲げている。まずは、そのカーブを含めて、タテの変化球の精度を上げることを目論んでいるという。さらに、今回のブルペンではこんなことを試していた。
「プレートの踏む位置を一塁側へ変えています。まだ試している段階で、戻す可能性もありますが。自分で考えていることもがあるので、今日は誠司とボールの軌道だったり、これまでとの見え方の違いとか、そういうことを確認しました」
昨年、圧倒的な数字を残したエースだが、チームとしては2年連続でソフトバンクに苦杯を舐めさせられてしまった。さらなる高みを目指すため、歩みを止めることなく、このキャンプでさらに磨きをかけていく。
取材・文●岩国誠
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