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プロ野球

「守備の中では一番足が動いている」と井口監督も評価。ロッテのドラ3・小川龍成が開幕スタメンへアピール

岩国誠

2021.02.19

「9番・遊撃」で初スタメンが打撃でもアピールした。写真:岩国誠

「9番・遊撃」で初スタメンが打撃でもアピールした。写真:岩国誠

 ロッテは18日、沖縄・金武町での練習試合で楽天と対戦。1-2で敗れたものの、1軍を狙う若い戦力が存在感を見せた。

 まず投手では、3回から登板となった佐々木千隼。味方の失策をきっかけに、いきなり無死一、二塁のピンチを迎えたものの、そこからは緩急を使ったピッチングで楽天打線を翻弄。3番・小郷と4番・和田はスライダー、5番・渡邉佳はシンカーで打ち取り、無失点で切り抜けた。

 続く4回、風による不運なヒットから一死一、三塁をピンチを迎えるが、9番・村林を初球のストレートで二併打。いずれのピンチも動じることなく、予定の2回を投げ終えた。

「今季初めての実戦でちょっと力みが出てしまったが、ランナーを出してもフォアボールを出さなかったことで、失点に繋がらなかった。まっすぐでファールも空振りも取れたのは良かった」と、佐々木千は、自身実戦初登板での投球に手応えを感じていた。

 投球を見守った井口監督も「ボールも去年よりだいぶ行っていますし、迫力のあるスタイルになって来ている。なんとかローテーションに入って来て欲しい」と、2016年ドラフト1位右腕の復権を大いに期待していた。
 
 一方、野手では、「9番・遊撃」で初スタメン出場となったドラフト3位ルーキー・小川龍成が、この日の初打席となった3回、カウント3ボール1ストライクから、真ん中付近のストレートを強芯。嬉しい”プロ初安打”を放った。

「なかなかヒットが出ない中、河野さん(打撃コーチ)だったりに『自分のスイングをしてみろ』と、気持ちの持ち方の話をしていただき、きょうは自分のスイングをしっかりしたいと思って、打席に入りました。1本出たので安心しました」と、正直な気持ちを打ち明けた。

 打撃でのアピールに成功した小川だが、プロ入り前から評価が高かったのは安定した守備。公式記録ではないものの今回、その守備でいくつかミスが出てしまった。

 まずは2回、一死一塁の場面。8番・下妻の打球は遊撃の小川の前へ。一塁走者・黒川はスタートを切っていた中、小川はこう判断していた。

「結果的にセカンドはセーフになりましたが、ファーストへしっかり送球できていてば、ファーストでアウトが1個取れるタイミングだったので、ファーストランナーとの兼ね合いも考えて、セカンドにチャレンジしました」
 

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