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「出塁率4割を超えれば…」レッズ秋山翔吾に現地メディアが高いハードルを設定。2年目の飛躍なるか?

THE DIGEST編集部

2021.02.23

昨シーズン後半戦の27試合で打率.315、出塁率.451を記録した秋山。新シーズンでも好調を維持できれば、レッズの救世主になる可能性も。(C)Getty Images

昨シーズン後半戦の27試合で打率.315、出塁率.451を記録した秋山。新シーズンでも好調を維持できれば、レッズの救世主になる可能性も。(C)Getty Images

 シンナシティ・レッズの秋山翔吾にとって、2021年シーズンは真価を試される年になりそうだ。

 スポーツ専門メディア『FANSIDED』では、今シーズンのレッズのブレイク候補として、3人のバッターをピックアップ。若手有望株のニック・センゼル、強打の捕手タイラー・スティーブンソンとともに、ポテンシャルを秘めたバッターとして秋山も取り上げられている。

 同記事では、まずは秋山の昨シーズンの出来について、「不完全」なものであったと総括し、「コロナパンデミックによる春季の試合中止の悪影響を、レッズの選手の中で最も受け、それが明らかに感じられた」とメジャー1年目は“外的要因”のため苦しんだとした。

 その上で、秋山の昨シーズンを「ふたつの半分の物語」と表現。シーズンを前後半に分けて分析し、苦しんだ前半戦とは対照的に、「嬉しいサプライズ」となった後半戦を評価しつつ、今シーズンに向けての明るい兆しに注目している。
 
 出場全54試合のうち、「完全な失敗」と表現された前半の27試合では、打率.183、出塁率.264、長打率.232で、長打は3本、5得点に止まった。しかし、「状況を正しい方向に向かわせた」という後半戦は、27試合で打率.315、出塁率.451、長打率.370を記録し、4本の二塁打を放ち、得点も11を数えた。メジャー初挑戦という点を頭に入れれば、後半戦の方を重視し、ここからの出来に期待が膨らむのも当然と言える。

 また同記事は、レッズの昨シーズンの打撃成績の低迷ぶりも伝えている。大金を投じた割に打撃成績はそれに見合わなかったという主張で、OPSや出塁率など打撃指標は軒並みリーグ下位に沈み、レッズがポストシーズンに進めたのはひとえに投手陣のおかげであるとした。

 そんなレッズ打撃陣の中にあって、秋山に求められるのは「出塁率」だとした同メディアは、基準として出塁率4割というラインを提示し、秋山がこの数字を達成できれば、チーム全体の大きな向上につながると分析する。「何人かの可能性を秘めた者が、そのポテンシャルを解放しなければならない」新シーズンで、日本が誇るヒットメーカーは救世主となれるだろうか。秋山がその“無茶ぶり”に答えた時、昨季不振を極めたレッズ打線が活性化するのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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