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大地震が起こってもワールドシリーズ開催を望んだベイエリア市民の当事者意識。一方、東京五輪開催を控えた我々といえば……?【豊浦彰太郎のベースボール一刀両断!】

豊浦彰太郞

2021.03.05

89年10月27日に再開されたワールドシリーズ第3戦は、まだ震災の爪痕が残っているにもかかわらず、キャンドルスティック・パークをベイエリア市民が埋め尽くした。(C)Getty Images

89年10月27日に再開されたワールドシリーズ第3戦は、まだ震災の爪痕が残っているにもかかわらず、キャンドルスティック・パークをベイエリア市民が埋め尽くした。(C)Getty Images

 果たしてこの夏、東京オリンピック/パラリンピックは開催されるのだろうか?

 開会式の予定日まで、残り5ヵ月を切った。世界中で新型コロナウィルスワクチンの接種が進んでいるが、まだ先は長い。大きく出遅れた日本では、感染者が減っているとはいえ下げ止まりの感がある。政府は「わきまえている」橋本聖子を東京五輪・パラリンピック組織委員会会長に据え(形式的には組織委員会の選出ということになっているが、実質的には政府が据えたと言っていいだろう)、あくまで開催を前提としているが、まだ予断を許さない。

 個人的には何とか開催してほしいと思う。だがその一方で、「それどころではない」状況なのも事実だ。五輪開催に必要な莫大な予算は、医療や生活困窮者への支援に充てるべきだという考えは極めて真っ当だ。
 
 残念なのは、オリパラ開催に向けて、「環境的には相当苦しいが、それでもやるべきか?」「できるならそれはどんな形態か?」という国民的議論が沸き上がってしかるべきなのに、まったくその気配がないことだ。多くの国民にとって、オリパラ開催はしょせん他人事なのだろうか?

 このような危機的状況下におけるスポーツ大会の開催是非については、大震災下にもかかわらず継続された1989年のワールドシリーズが思い出される。このシリーズのキャッチフレーズは“Battle of the Bay”。ともにサンフランシスコ湾岸エリアに本拠地を置くオークランド・アスレティックスとサンフランシスコ・ジャイアンツが相まみえたからだ。
 

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