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プロ野球

【セ・リーグ各球団で在籍が最も長い助っ人は?】巨人はクロマティ、阪神はバースが野手最長。広島はV3に貢献した投打の主軸がトップ

SLUGGER編集部

2021.03.05

巨人の助っ人野手では球団最長の在籍年数を誇るクロマティ。来日前年までメジャーでレギュラーを務めたバリバリの大物だった。写真:産経新聞社

巨人の助っ人野手では球団最長の在籍年数を誇るクロマティ。来日前年までメジャーでレギュラーを務めたバリバリの大物だった。写真:産経新聞社

 プロ野球史において、実に1000人以上の助っ人外国人がプレーした。この記事では、その中でも各球団で史上最長の在籍年数を記録した選手を、投手・野手に分けてそれぞれ紹介する。今回はセ・リーグ編だ。

▼巨人
投手:スコット・マシソン(8年/2012~19年)
野手:ウォーレン・クロマティ(7年/1984~90年)

 野手では、“巨人史上最強助っ人”の呼び声高いクロマティの在籍7年が最長。陽気な性格で万歳三唱などのさまざまなパフォーマンスを行って人気を博し、89年には開幕から96試合にわたって打率4割を維持(最終的には打率.378で首位打者に)するなど、実力も折り紙つきだった。そのクロマティ以上の在籍年数を誇るのがリリーバーのマシソン。この間シーズン60試合登板は実に4度、最多ホールド2回と抜群の安定感を誇った。なお、在籍年数自体はヴィクトル・スタルヒンや与那嶺要らの方が上だが、外国人枠の制度がなかった時代の選手のため除外した。
 
▼阪神
投手:ランディ・メッセンジャー(10年/10~19年)
野手:ウィリー・カークランド(6年/68~73年)、ランディ・バース(83~88年)、マット・マートン(10~15年)

 メッセンジャーの通算98勝は、外国人投手ではジーン・バッキー(在籍7年)の100勝に次いで球団歴代2位。開幕投手6度は、12球団を通じても助っ人最多記録である。野手では、それぞれ鮮烈な印象を残した名物助っ人3人がトップ。カークランドは爪楊枝を口にくわえて打席に立つ様から“木枯し紋次郎”の異名を取り、6年で通算126本塁打を放っている。マートンは入団1年目の10年にいきなり214安打のシーズン記録(当時)を樹立した安打製造機だ。85年の日本一に貢献し、三冠王を2度獲得したバースは“史上最強助っ人”として名高い。ただ、在籍は一応6年間だが、88年は難病を患った長男への対応をめぐって球団と対立して6月に解雇されており、実質的には5年+αといったところか。

▼中日
投手:郭源治(16年/81~96年)
野手:アロンゾ・パウエル(6年/92~97年)、レオ・ゴメス(97~02年)

 先発に抑えにと活躍し、史上5人目の通算100勝&100セーブを達成した郭は89年に台湾から帰化したため、“助っ人”だった期間は厳密に言えば9年間になる(それでも球団史上最長である)。野手の2人はともに90年代に活躍した助っ人で、パウエルは94~96年に助っ人史上初の3年連続首位打者を獲得した。ゴメスも本拠地がナゴヤドーム(現バンテリンドームナゴヤ)に移った97年に入団し、広い球場をものともせず長打力を発揮。4番打者として99年のリーグ優勝に貢献し、三塁手としてベストナインも2度受賞している。
 

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