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プロ野球

【球団別最高球速ランキング|パ・リーグ】大谷翔平、千賀滉大、伊良部秀輝をはじめ球界屈指の本格派がトップに!

SLUGGER編集部

2021.03.06

球界最速投手は大谷(左)と皆知っているが、他の球団は? 千賀(右上)、ギャレット(右下)と近年は160キロ越えは“普通に”?

球界最速投手は大谷(左)と皆知っているが、他の球団は? 千賀(右上)、ギャレット(右下)と近年は160キロ越えは“普通に”?

 スピードはロマン――バッターにとってのホームランがそうであるように、ピッチャーの放つ剛速球もまた、野球ファンを最も熱狂させるファクターの一つだろう。では果たして、プロ野球12球団の“歴代最速”投手は誰なのだろうか。まずはパ・リーグからだ。(対象はポストシーズンも含む。オープン戦は対象外)

<パ・リーグ>
■日本ハム:165キロ
・大谷翔平(2016年10月16日/札幌ドーム/ソフトバンク戦)

■西武:162キロ
・ギャレット(2020年8月8日/札幌ドーム/日本ハム戦)

■ソフトバンク:161キロ
・千賀滉大(2019年3月29日/ヤフオクドーム/西武戦)
・スアレス(2016年10月14日/札幌ドーム/日本ハム戦)

■楽天:159キロ
・クルーズ(2014年7月23日/西武ドーム/西武戦)

■ロッテ:158キロ
・伊良部秀輝(1993年5月3日/西武球場/西武戦)

■オリックス:158キロ
・山口和男(2002年7月29日/グリーンスタジアム神戸/ダイエー戦)

 日本最速投手はご存知、大谷翔平(現ロサンゼルス・エンジェルス)だ。2016年10月、パ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第5戦の9回、クローザーとしてマウンドに上がった大谷は1死後、吉村裕基を相手に日本プロ野球史上最速となる「165キロ」を計測。同年9月13日のオリックス戦で自身が計測した164キロを塗り替えてみせた。
 
 この試合で大谷は計8球ストレートを投じたのだが、“最低”163キロという驚異的すぎる数字を残している。ちなみに、この年のストレートの平均球速は154.7キロであり、救援投手最速だったサファテ(ソフトバンク)の152.7キロをも上回っていた。今年は二刀流復活が期待される中で、どんなピッチングを見せてくれるのか改めて楽しみだ。

 大谷以外にも、パ・リーグの“最速記録”は札幌ドームで計3回記録されている。その中の一つが、大谷が日本新を出した2日前にソフトバンクのセットアップだったスアレスがマークした161キロで、サファテの球団記録(159キロ)を更新した。そして昨年、西武のギャレットが同じく札幌ドームで162キロを叩き出した。印象的だったのは、ギャレットが記録を打ち立てた打席で、対戦打者の渡邉諒が粘って9球目の160キロをタイムリーにしたこと。ストレートに滅法強い“直球破壊王子”のインパクトを一層強める結果になったのは皮肉だった。

 ソフトバンクでは千賀滉大もスアレスと同じ161キロを計時したことがあるが、2019年開幕戦、しかも初球で計測したのは大きな話題を呼んだ。そして昨シーズンも、故障で出遅れた復帰マウンドの初回に161キロを計時し、球界屈指の本格派投手としての実力をまざまざと見せつけている。
 
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