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MLB

「完璧とは言えない」“辛口”な米放送局は215日ぶり登板の大谷翔平をどう見た?「ズルくて厄介な存在だと…」

THE DIGEST編集部

2021.03.06

久々のマウンドに立った大谷は、100マイルの速球を投げ込むなど好調ぶりをアピールした。 (C) Getty Images

久々のマウンドに立った大谷は、100マイルの速球を投げ込むなど好調ぶりをアピールした。 (C) Getty Images

 二刀流の復活に向け、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が“投”の力を見せつけた。

 現地時間3月5日、大谷はアリゾナ州メサで行なわれたアスレチックスとのオープン戦で、今シーズン初の実戦登板。1回2/3を投げ、5奪三振2四球、3安打1失点に抑えた。

 初回から見事な快投だった。先頭のカンハをフォーシームで見逃し三振と上々のスタートを切ると、続くアンドラスにはレフト線への二塁打を放たれるも、オルソンをフォーシームで空振り三振に。チャップマンを四球で歩かせたのち、モアランドを落差のあるスプリットで空振り三振を仕留めた。

 続く2回はラウリアーノの左中間に二塁打を打たれ、ピンダーを空振り三振に抑えた後、ケンプに右中間へ適時二塁打を許した。その後、ガルシアには四球を与えたものの、続くカンハを再びスプリットで空振り三振に料理し、ここでトータルの球数が41球に達したためマウンドを降りた。

 2本の二塁打を打たれ、1失点を喫したものの、最速100マイル(約160キロ)をマークするなど実戦初登板としては出色の仕上がり具合。その投球内容を、現地メディアも高く評価している。

【動画】久々の実戦マウンドで躍動! 大谷翔平が見せた投球シーンはこちら
 辛口な評価で知られる米放送局『CBS』は、アスレチックス戦のパフォーマンスについて「完璧とまでは言えない」としながらも「大谷がマウンドにいるのは価値のあることだ」と論じて、レポートを続けた。

「先発投手としてスポットを当てられながら、ほぼ毎日のように打者としても結果を残そうとしている大谷は当代屈指の選手だ。そんな彼の努力は、常に価値がある。金曜日の投球内容は悪くないもので、90マイル後半から100マイルの速球を安定して投げ込み、カーブ、スプリット、スライダーを織り交ぜてもいた。

 とくに3つの三振を奪ったスプリットの落ち具合が良かった。伸びのある速球と上手く組み合わせてもいただろう。我々は良い意味で彼を『ズルい』とか『厄介な存在』と呼べるようになるはずだ」

 昨年8月のアストロズ戦後、右前腕の筋損傷が判明してからは打者に専念してきた大谷。そこから実に215日ぶりの実戦登板。二刀流復活に向けて、状態が明らかに上向きであることを内外に示した。

構成●THE DIGEST編集部
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