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「卑怯な96マイルだ」ダルビッシュ有の快投に敵将も脱帽!地元識者は“珍要求”「次は片目を閉じて…」

THE DIGEST編集部

2021.03.09

周囲を唸らせる圧巻のピッチングを披露したダルビッシュ。そのパフォーマンスに地元ラジオ局の識者は――。 (C) Getty Images

 敵将も唸る快投だった。

 現地時間3月7日に行なわれたロイヤルズとのオープン戦で、今春初先発をしたサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、2回(28球)を投げて、1安打無四球無失点。MLB通算94ホームランのホルヘ・ソレアら好打者の揃う相手打線から4奪三振を奪う好投を見せた。

 昨年12月末にシカゴ・カブスからパドレスへと電撃トレードされたダルビッシュ。当然、注目された"デビュー戦"だっただけに、オープン戦とはいえプレッシャーも小さくなかったはずだが、それを全く感じさせない投球は圧巻だった。

 地元紙『San Diego Tribune』が「偉大なる未知の存在。次に何が来るのかまったく予想できない」と絶賛したピッチングには、敵将マイク・マシーニーも「彼の直球に呼び名を付けるとすれば、"卑怯な96マイル"だ。あの球にうちの打者は、かなり手こずっていた」と脱帽した。

 かつてレンジャーズでSDも務めていたパドレスの指揮官ジェイス・ティングラーも「彼への対策を練るのは難しいだろうね。どんどん進化し、打者の予測を超えていく」と目を細めた投球術には、現地の識者も首ったけである。

【動画】154キロ速球にスプリッターも抜群。ダルビッシュが"デビュー戦"で見せた4Kの快投シーンをチェック
 サンディエゴのラジオ局『XTRA1360』でコメンテーターを務めるジム・ラッセルは、1日前のパドレス戦で片目を閉じて投球して物議を醸したドジャーズのトレバー・バウアーを引き合いに出し、こう語った。

「ユウ・ダルビッシュが次に投げる時は、片目を閉じて投げるべきだと思うね。バウアーみたいにね。それは彼にとってはあまりに簡単なことだと思うよ。それぐらいに今の彼は素晴らしいよ」

 周囲から称賛を受けるダルビッシュ。新天地で迎える開幕に向けて問題はなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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