今春のキャンプで調子を上げているロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、今シーズンのMLBでも注目されるスターの一人だ。
右前腕を負傷した影響から、打っては打率.190、7本塁打。投げても未勝利、防御率37.80と、全く振るわなかった昨シーズンからの捲土重来を期する大谷は、今シーズンでの二刀流復活に向け、歩みを進めている。
今月3日に行なわれたレンジャーズ戦では、バックスクリーンへの特大のホームランを放ち、3日後のアスレチックス戦では100マイル(約160キロ)を投じるなど、1回2/3を投げて5奪三振2四球3安打1失点に抑えた。
そんな大谷のパフォーマンスをMLBも注視している。公式サイト『MLB.com』の「スターたちへの期待は過大か過小か?」という特集のなかで、アンソニー・カストロビンス記者は、「制限がないのは本当に気持ちがいい」という本人のコメントを引き合いに、こう分析した。
「ショウヘイ・オオタニは二刀流の役割を全うするのに十分に健康で、強く見える。何よりシンプルに素晴らしい。マウンドから100マイルを投げ込み、強打者をねじ伏せている今の彼にエンジェルスのジョー・マドン監督も"ショウヘイルール"を設けないとした。今の間違いなく彼はプレーオフ進出の希望だろう」
【動画】メジャーの一流たちを翻弄! 大谷翔平の圧巻ピッチングはこちら しかし、同記者は、「リミッターを設けないという考えには注意が必要だ」とエンジェルスの方針に、注文をつけている。
「日本での最終年を含めてオオタニは過去4年で79回と2/3イニングしか投げていない。それだけだ。その事実は、週1回、6人のローテーションを彼が乗り切れるというエンジェルスの自信を強くするものではない。また、登板の前日や翌日に指名打者でプレーさせるというアイデアも、心身的に準備すべきことが多すぎて、オオタニに素晴らしくフィットするものではない」
さらに「我々は皆、彼の二刀流が見たいと思っている」と綴ったカストロビンス記者は、「今のところ、それも機能していない」として、特集の答を出している。
「彼のデビューシーズンである2018年の短い期間を除いて、彼の二刀流は上手くいっていない。周囲の期待は上がっているが、エンジェルスは過度に使い過ぎないことを注意しないといけない。たしかに我々はオオタニを愛してやまないが、現時点で彼に対する期待は少し過剰なように思える」
目の肥えた記者から厳しい見解を寄せられた大谷。彼はそうした逆風をはね返せるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
右前腕を負傷した影響から、打っては打率.190、7本塁打。投げても未勝利、防御率37.80と、全く振るわなかった昨シーズンからの捲土重来を期する大谷は、今シーズンでの二刀流復活に向け、歩みを進めている。
今月3日に行なわれたレンジャーズ戦では、バックスクリーンへの特大のホームランを放ち、3日後のアスレチックス戦では100マイル(約160キロ)を投じるなど、1回2/3を投げて5奪三振2四球3安打1失点に抑えた。
そんな大谷のパフォーマンスをMLBも注視している。公式サイト『MLB.com』の「スターたちへの期待は過大か過小か?」という特集のなかで、アンソニー・カストロビンス記者は、「制限がないのは本当に気持ちがいい」という本人のコメントを引き合いに、こう分析した。
「ショウヘイ・オオタニは二刀流の役割を全うするのに十分に健康で、強く見える。何よりシンプルに素晴らしい。マウンドから100マイルを投げ込み、強打者をねじ伏せている今の彼にエンジェルスのジョー・マドン監督も"ショウヘイルール"を設けないとした。今の間違いなく彼はプレーオフ進出の希望だろう」
【動画】メジャーの一流たちを翻弄! 大谷翔平の圧巻ピッチングはこちら しかし、同記者は、「リミッターを設けないという考えには注意が必要だ」とエンジェルスの方針に、注文をつけている。
「日本での最終年を含めてオオタニは過去4年で79回と2/3イニングしか投げていない。それだけだ。その事実は、週1回、6人のローテーションを彼が乗り切れるというエンジェルスの自信を強くするものではない。また、登板の前日や翌日に指名打者でプレーさせるというアイデアも、心身的に準備すべきことが多すぎて、オオタニに素晴らしくフィットするものではない」
さらに「我々は皆、彼の二刀流が見たいと思っている」と綴ったカストロビンス記者は、「今のところ、それも機能していない」として、特集の答を出している。
「彼のデビューシーズンである2018年の短い期間を除いて、彼の二刀流は上手くいっていない。周囲の期待は上がっているが、エンジェルスは過度に使い過ぎないことを注意しないといけない。たしかに我々はオオタニを愛してやまないが、現時点で彼に対する期待は少し過剰なように思える」
目の肥えた記者から厳しい見解を寄せられた大谷。彼はそうした逆風をはね返せるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部